01 AI研究・推進プロジェクト高校生向け動画面接練習サービス『AI-m』開発への取り組み
AIを活用した新たなプロダクト創出の取り組みとして、2022年、高校生向けの面接練習サービス『AI-m』(エイム)を開発するプロジェクトがスタート。そのメンバー3人に、リリースに向けた苦労ややりがい、今後のビジョンなどを語り合ってもらいました。
PROJECT MEMBER
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2022年中途入社
T.Mさん
AI戦略リーダーとして本プロジェクトを立ち上げ推進
デジタルテクノロジー戦略本部 AI戦略室 AIソリューション部 AIソリューション3課 課長
デジタルテクノロジー戦略本部 AI戦略室
AIソリューション部 AIソリューション3課
課長 -

2023年4月新卒入社
Y.Nさん
プロダクトマネージャーとしてサービス企画・要求定義に従事
デジタルテクノロジー戦略本部 プロダクトマネジメント統括本部 プロダクトマネジメント統括部 プロダクトマネジメント1部
デジタルテクノロジー戦略本部
プロダクトマネジメント統括本部
プロダクトマネジメント統括部
プロダクトマネジメント1部 -

2024年4月新卒入社
S.Iさん
AI機能の検証、API設計・開発を担当
デジタルテクノロジー戦略本部 AI戦略室 AIソリューション部 AIソリューション3課
デジタルテクノロジー戦略本部 AI戦略室
AIソリューション部 AIソリューション3課
PROBLEM
リリースまで、相次ぐ仕様変更
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T.Mさん 『AI-m』(エイム)の構想は、高校生向けのサービスを手がける未来応援事業部のニーズから始まりました。高校生が進路を決める際、面接が非常に重要である一方で、面接指導は教員の大きな負担になっています。この「教育現場の課題」を解決できないかと、事業部から相談を受けました。
AI戦略室では従来から音声認識やラベリング処理、文字起こしといった技術の検証を進めており、教育現場の課題に対して、これまで検証してきた技術が活かせると判断し、『AI-m』の第1期開発がスタートしました。
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Y.Nさん 私は第2期開発からプロダクトマネージャーとして参加したのですが、当初はまだメンバーの役割分担が曖昧で、チームメンバーが自身のタスク以外も様子を見ながら力を合わせて開発を進めていました。2024年5月に第1期開発が始まり、9月のリリースまでの短い期間で、内製でイチから作る立ち上げ期ならではの苦労があったんですよね。
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T.Mさん 事業部や教育現場の声をすぐに開発に反映できるよう、外注ではなく、柔軟な対応ができるアジャイル開発による内製という選択をしたこともあり。第1期の試行錯誤はある程度想定済みでしたが、開発を進める中で、実際に作ってみて初めて見えてくる課題も多く、毎週のように大小の仕様調整を重ねていきました。リリース直前の2週間ほどは毎日、事業部のフィードバックを受けて修正していました。
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S.Iさん 今もそうですが、LLM(大規模言語モデル)の進化が速く、最新のLLMを検証して、「これで行きましょう」と事業部と合意しても、すぐに新しいLLMが出てきますし。その都度、検証して開発に反映させるといったことを繰り返して改善し続けています。事業部と距離の近い内製だからこそ、柔軟な対応ができるのだと感じています。
CHALLENGE
ユーザーの声が、サービスを進化させる
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T.Mさん 第1期の試行錯誤については、何か画期的な技術でブレイクスルーし、一気に乗り越えた、といったカッコいいストーリーは記憶にない(笑)。要望が次々に寄せられる中で、優先順位をつけて地道に問題をクリアしていきました。スピード優先で暫時対応した際は、Backlogなどでしっかり記録を残して、後でじっくり考える。そんな形で常に揺れに揺れながら、リリースを目指して製品としての精度を高めていくって感じだったね。
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Y.Nさん 第2期開発に入るとプロジェクト全体の人員も増え、きちんと役割分担をして体制を整えていこうという取り組みも進みました。私自身、かなりタスクを抱え込んでいた時期もあったのですが、メンバーを増員してもらって、リリース準備に向けた業務を一部分担することができました。ちゃんと見てくれている上司がいる、いい会社だと思いました!
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T.Mさん Y.Nさんは事業部とプロジェクトをつなぐ役割として、第1期で明らかになった課題の解決に取り組んでくれたよね。アジャイル開発ならではの課題についても、関係部署とスムーズにコミュニケーションが取れるよう動いてくれて、とても助けられました。
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Y.Nさん ありがとうございます!第1期と第2期の違いとして大きいのは、実際にサービスがリリースされて、ユーザーである高校生の声を聞けたことですね。
日頃から教育現場の声を聞いている事業部のデータやノウハウをもとに開発を進めてきたとはいえ、私たち自身がリアルに高校生と接していたわけではありません。リリース後のアンケートや問い合わせなどを通じて、実際にサービスを使った高校生たちの感想や要望が聞けたのは嬉しかったですね。今後どんなプロダクトとして育てていけばいいのか、方向性を決める上で大切な指針になっています。
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S.Iさん 例えば、アンケートの結果として多かった要望の一つが「面接時間を伸ばしてほしい」。第2期開発では、こうしたユーザーの声を反映した改善や機能追加を行いましたよね。「面接の質問項目を自分で設定できるようにしてほしい」という要望も多く、第2期リリースで実装されました。
ユーザーが自分で質問項目を設定し、回答したらAIによるフィードバックが返ってくるという仕組みです。その際、技術的に難しかったのは悪意を持った使い方への対策で、マイナビのサービスが教育の場にふさわしくない回答をしないよう、ロジックを組んで防いでいます。生成AIが絡むため検証には苦労しましたけど、重要なことなので時間を多く割きました。
APPROACH
教育現場の課題解決、高校生の未来に貢献
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S.Iさん 第2期『AI-m』が2025年7月にリリースされ、現在は第3期開発に取り組んでいます。新しい機能としては、志望理由書・活動報告書・自己推薦書といった出願書類の作成サポート・添削機能ですね。「高校生活で頑張ったことは何?」といったテーマについてAIとチャットしながら自分を深掘りしていく自己分析機能も盛り込まれます。面接の練習にとどまらず、高校生の進学を多角的にサポートするサービスになっていきますね。
第1期・第2期のリリースを経て、多くの高校生や教員の声を聞けるようになり、「合格したい」という高校生の気持ちと、「合格させたい」という教員の思いを、より身近に感じられるようになりました。
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T.Mさん 第3期の最新機能といえば、現時点では「今まで以上にリアルな面接トレーニングができる画期的な機能」を絶賛開発中ですよね。技術的な可能性は広がっていますが、教育の場で使うサービスとしては、安全性や倫理性を十分に考慮した設計が不可欠だと考えています。とはいえニーズの高い機能なので、実際に使ってもらえるのが楽しみです。
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Y.Nさん AIで画像も動画も生成できるようになり、技術的にはいろいろなことができるようになっています。とりあえず作ってみたというサービスも多い中、『AI-m』は教育現場にダイレクトにお役に立てるサービスです。
ユーザーにとって、世の中にとって、本当に価値のあるものを作ろうという思いを形にできるのが、マイナビで働く魅力の一つです。こうした思いがベースにあるからこそ、事業部とIT部門が一体となってサービスを高めていけると感じています。
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T.Mさん 忙しい先生たちの負担を減らし、高校生の面接練習の機会を増やせるのが『AI-m』です。教育現場に寄り添い、社会的な課題の解決に貢献できるサービスだと自負しています。
VISION
マイナビの多彩なサービスに展開できる
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Y.Nさん マイナビには従来、高校3年生にスポットを当てたサービスが少なく、そのパズルに『AI-m』がはまったと言えますよね。
『AI-m』は高校3年生に向けたサービスですが、面接の練習が必要なのは、もちろん進学の時だけではありません。就活、転職、アルバイトなど、マイナビが手がける幅広いサービスで『AI-m』の経験が活かせそうです。人生の転機をサポートする多彩なサービスを展開しているマイナビだからこそ、幅広いチャレンジの場もあります。
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T.Mさん Y.Nさんの言う通り、マイナビには多彩なサービスがあるため、その分、ニーズや課題も多く、多岐にわたります。実際、さまざまな事業部から「ITやAIで解決できないか?」といった相談がたくさん寄せられています。
一方、私たちIT部門には自由度の高さや裁量、チャレンジしやすい風土があり、新しいシーズを生み出せる環境がある。将来的な活用を見据えてAI分野の研究・検証を継続してきたことが、結果として『AI-m』の開発につながりました。いろいろなニーズとシーズのマッチングが生まれやすい環境は「マイナビならでは」かな。
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S.Iさん 私はまだ新卒入社2年目なのですが、AIの検証や、AIとそれ以外の部分の接続といった大切な部分を任されています。信頼性のあるAIを作るのは難しく、検証段階では精度が低いこともありましたが、地道な改善によって精度を上げていき、サービスとして世に出せた時の達成感はひとしおでした。
マイナビの中でも先進的なプロジェクトに、入社早々携わることができ、やりたいことを実現できる会社だと実感しています。
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T.Mさん 事業部、プロダクト企画、ベトナム開発拠点などと一体となり、部門横断のプロダクトづくりの中心に立てるのがAI戦略室。大企業でありながらスタートアップ的なチャレンジを通じて、誰かの人生に寄与するプロダクトを作れるのが、マイナビでAIに関わる魅力だともっと多くの方に知って欲しいと思っています。