マイナビ

Mynavi Will

月間1億PV規模のニュースサイト『マイナビニュース』。 パーパスをもとに、関わる人や企業の未来を共に描き発信する

生成AIの登場により、誰もが瞬時に、しかも手軽に多様な情報にアクセスできるようになった。それは裏を返せば、情報を発信する側も、受け取る側も、その内容の信頼性や倫理観などに対して、今まで以上に責任を持ち、細心の注意を払わなければならない時代になったとも言える。

そんな中、『マイナビニュース』は1990年代に前身となるサイトが設立されてから現在にいたるまで、さまざまな情報を発信してきた。今や月間1PV規模のニュースサイトは情報社会においてどんな意義を持つのか。今後の展望は?『マイナビニュース』のニュース記事編集を担当するコンテンツメディア事業本部 統括本部長の原雄一に聞いた。

 

出版事業からスタートした一次メディアという強み

『マイナビニュース』の歴史は、まだインターネット黎明期だった1990年代に遡る。PC雑誌などのIT関連書籍を発刊する出版部門(現:マイナビ出版)が1999年にIT系専門サイト「MYCOM PC WEB」を立ち上げた。その後、2007年には総合ニュースサイト「マイコミジャーナル」としてリニューアルし、201110月に『マイナビニュース』に改称して、現在に至る。

 

「『インターネットの歴史  History of the Internet』というサイトがあるのですが、その年表の中でマイナビニュースが記載されています。インターネットの歴史の中でもマイナビがニュースサイトを立ち上げたことは、1つの出来事として紹介されているんです」

 

現在の『マイナビニュース』はビジネス、キャリア、IT、ライフスタイル、エンタメなど幅広いジャンルのニュースが毎日更新される総合情報サイトとして認知されているが、競合するサイトも多い。そんな中、『マイナビニュース』の価値の1つは一次メディアであることだと原は語る。

 

「たとえば、外資の大手メーカーなどで新しい製品が出る際に、影響力のある限られた媒体だけに情報提供する―― といった広報戦略があるのですが、『マイナビニュース』もその中に選んでいただいています。一次情報を提供するメディアとしての歴史や実績、専門性/権威性/信頼性を多くの企業にご評価いただいており、これが広告出稿にも繋がっていると思います。

また、新聞社やTV局と同様に記者会見で取材をしたり、著名な企業のトップに直接話を聞いて記事にすることは、新規参入のオウンドメディアなどではなかなか難しく、こういった取材ノウハウも強みだと考えています」

 

こうした一次メディアの強みを生かし、媒体をさらに成長させていくことが重要であるというのは『マイナビニュース』の編集に携わる社員の共通認識だという。

 

目指すのは、未来を共に描く戦略的なマーケティングパートナー

『マイナビニュース』では「企業のポジティブな情報を扱う」ことを編集方針に掲げている。たとえば、ある企業が自社の製品の不具合や不祥事などに関するネガティブな内容の記者会見を開いた場合も、単なるゴシップや批判記事にするのではなく、取材から、その会社が企業活動として考えていることなどを汲み取って、読者にとっても有益な記事にすることを心がけているという。

 

「人材サービスをメインに展開する株式会社マイナビの名前を冠したニュースサイトですので、会社のパーパスにどう寄与できるかを重要な課題として捉えています」

現在、『マイナビニュース』を管轄するコンテンツメディア事業本部全体として、自社のパーパスに対してどうやって寄与できるのかということを再定義している最中だそうだが、『一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。』というマイナビのパーパスを担当領域である記事制作で体現したいと原は考えている。

 

「たとえば、著名な実業家、老舗企業の社長やスタートアップのトップの方などに、キャリアや成功の秘訣を語ってもらう『リーダーインタビュー』という連載があるのですが、これはパーパスを意識し、読んでいただく方の人生やキャリアのロールモデルやキャリアプランの参考になれば、少しでもキャリア形成のヒントになればと考え企画しました」

 

また、パーパスの存在は記事づくりだけではなく、記事を作っている編集部や部員の働き方にも影響を与えていると原は感じているそうだ。

 

「パーパスができたことで、部員全員の意思共有ができるようになりました。また、今の若い世代の人たちを見ていると、行動するのに理由が必要なんだなと感じることがあります。その点でもパーパスは行動の理由を明確にする1つのきっかけになっているのではないでしょうか。そして、若い人に限らず社員一人ひとりが、パーパスをきっかけに自身の働き方や仕事への向き合い方を考えられるようになったのではないかと思います」

 

読者の可能性を広げ未来に役立つ記事を作るだけでなく、事業として出稿してくれる企業とよりよい関係性を構築してマネタイズすることも重要だ。

 

「ご出稿いただく企業の『未来を共に描く戦略的なマーケティングパートナーになる』をテーマに、マーケティングパートナーとして、ご出稿いただく企業の商品や事業などの認知拡大のお手伝いをさせていただいています。私が担当している編集統括本部は、ニュース記事を作る編集部門なので広告制作を行うことはありませんが、同じ目線に立って企業支援、読者の満足、媒体の収益化に貢献できればと考えています」

 

生成AI時代の媒体運営。強みを生かして価値を高める

連載企画『リーダーインタビュー』

 

『マイナビニュース』は、媒体としての影響力や信頼性を強みに媒体を継続してきたが、生成AIの登場によって新たなステージを迎えているという。

 

「生成AIの登場によって業界全体が大きく変わりつつあります。AI Overviewsの導入による「ゼロクリック問題」は、Webメディアにとって大きな影響をもたらしています」

 

AI Overviewsは、ユーザーが検索エンジンで検索した際、生成AIがさまざまなサイトの情報源をもとに簡潔な回答を提示する仕組み。「ゼロクリック問題」は、検索結果に表示されるコンテンツを閲覧しなくても疑問が解決されてしまうこと。

 

「「ゼロクリック問題」により、業界全体としてPVが下がりトラフィックが減少しており、既存の収益モデルの維持が難しくなってくるという課題に直面しているわけです。ですが、さきほどご説明させていただいた取材網や公共性や公益性の担保など、生成AIでは代替できない一次メディアとしての強みを生かしたマネタイズは可能です。課題はありますが未来は明るいと考えています。会社のパーパスを指針に、時代に沿った媒体価値を見出していきたいと思っています」

 

 

 

(まとめ)

出版事業から始まったウェブメディアとしての歴史を大切にしながら、同時に媒体としての新しい価値、可能性を見出していく『マイナビニュース』は、関わる人や企業すべての未来を共に描くことで、さらなる価値を創造していくだろう。

 

profile

原 雄一

コンテンツメディア事業本部統括本部長

2007年に株式会社マイナビに新卒で入社。『マイナビニュース』の編集者としてキャリアをスタート。ITビジネス、ガジェット、金融、ライフスタイルなどの分野を担当。広告制作を経て、2022年より、現職。『マイナビニュース/ウーマン』の編集責任者。

 

【取材・文:濱中香織(株式会社imago)】

【写真:鈴木迅】

 

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

マイナビウィルへ戻る