株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2025年3月卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生(2,067名)を対象に実施した、「マイナビ 2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」の結果を発表しました。

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TOPICS

◆10月のインターンシップ・仕事体験の参加率は前年比2.11pt増の49.9%【図1】

◆インターンシップ・仕事体験の参加後に企業から定期的な連絡を受けている割合は82.6%【図2、3】

◆インターンシップや就職活動に向けたSNSの利用方法について、「今までも匿名や非公開で使っていたため見直しはしていない」が最多で47.7%【図4、5】

◆「ゆるブラック」という言葉を知らない学生が82.2%。「やりがい」「キャリアアップ」がない職場では「どちらかというと働きたくない」の割合が高い傾向に【図6、7】

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【調査概要】

25年卒学生の10月単月のインターンシップ・仕事体験の参加割合は49.9%だった。夏季休暇が明け、多くの大学で授業が始まったためか、前月よりも19.7pt減少したが、前年同月比では2.1pt増加していた。【図1】

 

【図1】【今月(単月で)】インターンシップ・仕事体験に参加した割合の推移

 

インターンシップ・仕事体験に参加した後、企業から定期的に連絡を受けている学生の割合は82.6%で前年から7.8pt増加した。頻度は「1ヶ月に1回程度」が最多で44.6%(前年比3.3pt増)、次いで「1ヶ月に2回程度」が22.0%(前年比6.3pt増)となっており、全体的に企業から学生への連絡が増えているようだ。内容については「次回もしくは別のインターンシップ仕事体験情報」が前年と同様に最多で78.5%だったが、前年から特に増加しているのは「インターンシップ・仕事体験参加者限定の採用選考の案内」で前年比6.3pt増の38.3%、次いで「採用選考のスケジュール案内」が前年比6.3pt増の35.5%だった。【図2、3】

 

【図2】インターンシップ・仕事体験に参加した後、企業から連絡がある頻度

 

【図3】どのような内容の連絡を受けているか
※参加後に連絡を受けたことがある方(n=1,405

 

インターンシップ・仕事体験や就活準備の情報収集のためにSNS・ソーシャルメディアを使っている学生の割合は68.7%。また、インターンシップや就職活動に向けてSNSの利用方法を見直したかを聞いたところ、「今までも匿名や非公開で使っていたため見直しはしていない」が前年比6.5pt増の47.7%で最多、次いで、「(見られて困ることは無いので)今まで通り実名で利用している」が27.7%で、前年から5.2pt減少していた。SNSを様々な目的で日常的に利用する学生は、インターンシップや就職活動の準備のためだけではなく、匿名や非公開で使う人が増えているようだ。【図4、5】

 

【図4SNS・ソーシャルメディアをインターンシップ・仕事体験や就活準備の「情報収集」に使っているか

 

【図5】インターンシップや就職活動に向けて、X(旧Twitter)やInstagramなどSNSの利用方法を見直したことはあるか
SNSを利用していない人を除く(n=1,799

 

昨今、特に若手社員の離職の一因と言われるようなっている「ゆるブラック」だが、25年卒学生への認知度は低く、言葉としては「知らない、聞いたことがない」という回答が82.2%だった。職場の特徴をいくつか並べて、働きたいかどうかを選択してもらったところ、「ゆるブラック」と言われる職場の特徴のうち、「どちらかというとのんびりとした雰囲気の職場である」「毎日定時で帰ることができる」といった働きやすさを感じさせる項目では「どちらかというと働きたい」が多くなった。一方で、「どちらかというと働きたくない」の回答は「つらさをまったく感じないが、やりがいもない(51.8%)」「仕事で特にスキルアップは求められない(21.3%)」が高くなっており、仕事に対するやりがいや成長などを求める傾向が見られた。【図6、7】
※「ゆるブラック」:労働環境は厳しくないが、やりがいや成長を感じられない職場を示す言葉

【図6】「ゆるブラック」という言葉を知っているか

 

【図7】このような職場で働くことをどう思うか

 

【調査担当者コメント】

本調査ではインターンシップ・仕事体験に参加した後に企業から連絡を受けている割合とその内容について聞きましたが、企業からの連絡機会が全体的に増加しているようです。また、その内容については、他のインターンシップ・仕事体験プログラムの案内が最多ではある一方、「採用選考の案内」や「採用選考のスケジュール案内」など採用選考に関わる連絡が増えるという結果になりました。25年卒からインターンシップの定義が改正され、一定の条件を満たすプログラムについてはインターンシップ参加時の情報を採用選考に利用できると明記されましたが、それはあくまで「広報活動開始後(2024年3月1日以降)」の利用とされています。本調査の結果だけでは、具体的な連絡の内容は把握できませんが、学生の学業を圧迫しないよう、企業側には節度のあるコミュニケーションが求められます。
文部科学省・厚生労働省・経済産業省「令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります」

キャリアリサーチラボ 主任研究員 東郷こずえ

 

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【調査概要】「マイナビ 2025年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」

○調査期間/2023年10月20日(金)~10月31日(火)

○調査方法/マイナビ2025の会員に対するWEBアンケート

○調査対象/2025年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生

○調査機関/自社調べ

○有効回答数/2,067名(文系男子361名 文系女子819名 理系男子472名 理系女子415名)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

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