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TOPICS

・11月までのインターンシップ累計参加率は前年比1.0pt増の82.8%で、前年と同程度で推移【図1】
・新卒で入社する会社で何年働きたいかについては「特に決めていない・わからない」が最多で31.7%、次いで「定年まで」が22.1%【図2、3】
・ファーストキャリアで人生の「6割」以上が決まると考えている学生が78.1%。また、その割合が高い人ほど、入社した会社で「定年まで」働きたいと考える人も多い傾向に【図4、5】
・“ガクチカ”として話せるエピソードが3個以上ある学生は前年比2.7pt増の22.2%だが、「コロナ禍で思うように活動できたなかった」学生が前年より4.4pt増加し22.7%【図6、7】

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【調査概要】

24年卒の11月時点の累計参加率は前年比1.0pt増の82.8%で、前年と同水準となった。【図1】

 

【図1】<これまでに(累積で)>インターンシップ・ワンデー仕事体験の参加状況

 

「新卒で入社する会社で何年働きたいか」について、「特に決めていない・わからない」が最多で31.7%、次いで、「定年まで」が22.1%だった。「わからない・特に決めていない」と回答した理由は、「実際に働きだした後に価値観が変わることもある」など、変化が激しい社会で、自分の価値観も同様に変化していくことを想定した回答が目立った。また、「定年まで」と回答した理由は、「今後変化する可能性はあるが」と前置きがあったうえで、「定年まで働きたいと思える会社に出会うことを目指すことで、満足できる会社選びにつながる」という意見や、「同じ会社で昇進を目指したい」という意見が見られた。【図2、3】

 

【図2】新卒で入社する会社で何年働きたいか

【図3】新卒で入社する会社で何年ぐらい働きたいか。その理由とキャリアプランについて

 

「ファーストキャリアで人生の何割が決まると思うか」を聞いたところ、「6割」という回答が最多で39.1%、次いで「8割」が34.9%だった。「6割」以上と回答した割合を合算すると78.1%で、新卒で入社する会社でのキャリアがその後の人生に影響すると考える学生が多いようだ。また、「ファーストキャリアで人生の何割が決まると思うか」と「新卒で入社する会社で何年働きたいか」の回答結果をかけ合わせると、ファーストキャリアで人生が決まると思う割合が高い人ほど、「定年まで」働きたいと考える人も多い傾向となった。【図4、5】

 

【図4】ファーストキャリアで人生の何割が決まると思うか

【図5】「ファーストキャリアで人生の何割が決まると思うか」回答別の「新卒で入社する会社で何年働きたいか」

 

現時点での“ガクチカ”(学生時代に力を入れて取り組んだこと)として話せるエピソードの個数を聞いたところ、「2個」が最多で42.2%(前年比0.1pt減)だった。3個以上(3個+4個+5個以上の合計)は前年比2.7pt増の22.2%となり、全体的にエピソード数としては増加傾向が見られた。withコロナに向けて行動制限が緩和され、22年・23年卒に比べ、24年卒は学生生活で経験できることが増えたことが要因だと推察される。一方、ガクチカについて、「コロナ禍で思うように活動できなかった」という回答が前年から4.4pt増加して22.7%と、物足りなさを感じている学生も見受けられる。大学入学のタイミングでコロナ禍が始まった24年卒学生の特殊な事情が見える結果となった。【図6、7】

 

【図6】“ガクチカ”(学生時代に力を入れて取り組んだこと)として話せるエピソードは現時点でいくつあるか

【図7】ガクチカに関して当てはまるもの(上位抜粋)

 

 

【調査担当者コメント】

本調査では、新卒で入社した会社でのファーストキャリアの重要性について質問をしました。「人生の6割以上が決まる」と考えている学生が78.1%で、学生にとって重要な位置づけであることがうかがえます。昨今は「転職することが一般的な社会になった」と言われていますが、新卒で入社した会社で「定年まで」働きたいと考える学生のコメントに「定年まで働き続けたいと思える会社を選ぶことが、満足のいく会社選びにつながると感じる」とありました。変化の激しい社会でいずれ違う選択をすることもあるかもしれませんが、可能な限り納得感のある選択をしたいという気持ちを大切にしているのではないでしょうか。

キャリアリサーチラボ 主任研究員 東郷こずえ

 

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【調査概要】「マイナビ 2024年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(11月)」

○調査期間/2022年11月20日(日)~11月30日(水)

○調査方法/マイナビ2024の会員に対するWEBアンケート

○調査対象/2024年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生

○調査機関/自社調べ

○有効回答数/2,767名(文系男子529名 理系男子509名 文系女子1,139名 理系女子590名)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

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