株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒業予定の全国の大学生、大学院生を対象に実施した、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況」の結果を発表しました。

 

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《TOPICS》

・4月にエントリーシート提出や面接を行った割合は前年同月に比べ減少。一方、内々定を得た割合や就職活動を終えた割合は前年より微増【図1】

・先輩と比較して自分たちの就職活動が「楽になる」と思う学生が「厳しくなる」と思う学生を上回る【図2、3】

・個別企業セミナーの参加経験がある割合は対面式が37.0%、ライブ形式のWEBセミナー82.8%【図4、5】

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【調査概要】

今年の4月の活動状況を見ると、「エントリーシート(ES)の提出」が53.6%(前年同月比7.4pt減)、「エントリーシート(ES)が通過」が56.1%(前年同月比8.0pt減)、「1次面接を受けた」は60.5%(前年同月比7.2pt減)、「最終面接を受けた」は42.2%(前年同月比2.1pt減)で、4月も引き続き就職活動中の学生が多かった。「内々定を得た」は34.5%(前年同月比0.8pt増)とほぼ前年並みで、「入社予定先を決めて就職活動を終了した」は20.4%(前年同月比2.2pt増)と前年同月より微増した。前年同月に比べ、ES提出・面接などの選考に関連する活動の割合は減少したが、前倒しで活動する学生がいたため、内々定を得た割合や、就職活動を終了した割合は前年をやや上回った。【図1】

 

【図14月の活動状況

 

先輩と比較して、自分たちの就職活動が楽になると思うか、それとも厳しくなると思うか聞いたところ、「(かなり+多少)楽になる」と回答した学生は22.3%(前月比4.3pt増)、「(かなり+多少)厳しくなる」と回答した学生は20.9%(前月比5.7pt減)で、「楽になる」が「厳しくなる」を上回った。「楽になる」と思う理由では「企業がコロナ禍での採用活動に対応してきているから(56.6%)」が最も多かった。【図2、3】

 

【図2】先輩と比較して自分たちの就職活動は(今年2月~4月)

 

【図3】楽になると思う理由 (複数回答/上位抜粋)

 

個別企業セミナーの参加経験がある学生の割合について、ライブ形式のWEBセミナーが82.8%(前年比5.0pt減)で多くの学生が参加経験があるのに対し、対面式は37.0%(前年比5.0pt減)で参加したことがない学生が多かった。「対面式の個別企業セミナーに参加して思ったこと」では、「企業の雰囲気を感じ取ることができる(46.8%)」「社員の人柄に触れることができる(42.8%)」といった好意的な感想が多い反面、「緊張する(30.2%)」「疲れた(28.2%)」という回答もあり、慣れない対面の機会にストレスを感じる学生も一定数いるようだ。【図4、5】

 

【図4】個別企業セミナーの参加経験がある割合

 

【図5】対面式の個別企業セミナーに参加して思ったこと(複数回答/上位抜粋)

 

 

【調査担当者コメント】

4月は、専門性の高い理系学生やインターンシップに熱心に参加していた学生など、早めに入社予定先を決定した学生が増えたことも影響し、就職活動が「前年より楽になる」と思う学生が「前年より厳しくなる」と思う学生を上回りました。ただし活動中の学生はまだまだ多い状況です。個別企業セミナーについては、コロナ禍によりWEBセミナーが普及し、以前は一般的だった対面式セミナーに参加したことのある学生が4割を切りました。対面式に慣れない学生が増えており、企業側はそれを踏まえ場を和ませる工夫をするなどの配慮が求められます。

キャリアリサーチラボ 研究員 石田 力

 

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【調査概要】「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 4月の活動状況」
○調査期間/2022年4月25日(月)~4月30日(土)
○調査方法/WEB上のアンケートフォームより入力
○調査対象/2023年卒業予定の全国の大学3年生および大学院1年生
○有効回答数/1,979名(文系男子354名 理系男子484名 文系女子530名 理系女子611名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

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