株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、2023年卒の大学生・大学院生を対象に「大学生のライフスタイル調査 ~今年の就活生のwithコロナ2年目の日常は?~」を実施いたしました。調査概要は以下の通りです。

 

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《TOPICS》

・「夫婦共働き」を希望する割合は男子59.9%、女子 74.5%。結婚を望まない割合は男女とも初めて1割を超える【図1、2】

・「育児休業を取って積極的に子育てしたい」割合は男女ともに半数を超える。一方で「今のところ子供は欲しくない」が調査開始以来最高に【図3、4、5】

・興味のある社会問題は「伝染病・感染症対策」が半減し、「少子化・働く女性支援」がトップに【図6、7】

・選挙で投票したことがあるのは約8割。投票に行かない理由のトップは「地元に帰らないと投票できないから」【図8、9】


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【調査概要】

23年卒の大学生・大学院生に結婚後の仕事に関する考えを聞いたところ、「夫婦共働き」を希望する割合は、男子 59.9%(前年比1.0pt増)、女子 74.5%(前年比0.8pt減)だった。また、「結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましい」を選んだ割合が、男女とも調査開始以来最も高い割合となり、初めて1割を超えた。【図1、2】

 

【図1】結婚後の仕事に関してどのように考えているか

 

【図2】結婚せず自分の収入のみで生活するのが望ましいの推移

 

子育てについて「育児休業を取って積極的に子育てしたい」と回答した割合は、男子は59.9%(前年比3.4pt増)、女子は68.0%(前年比1.9pt減)だった。男子は7年連続の増加となり、14年卒の調査開始以来、最高値を4年連続で更新した。また、「今のところあまり子供は欲しくない」の割合は、男子が7.5%(前年比2.0pt増)、女子が14.5%(前年比2.9pt増)で、いずれも調査開始以来最も高い結果となった。【図3、4、5】

 

【図3】子育てについて、あなたの考えに近いもの

 

【図4】「育児休業をとって積極的に子育てしたい」の割合推移

 

【図5】「今のところあまり子供は欲しくない」の割合推移

 

興味のある社会問題については、前年1位だった「伝染病・感染症対策」は前年比27.4pt減の24.7%だった。代わって1位となったのは「少子化・働く女性支援(33.2%、前年比7.3pt減)」で、理系女子でも1位(42.7%、前年比11.5pt減)だった。文系女子の1位は「ジェンダー平等・社会的性差(48.9%)」で、文系男子では「格差社会(33.6%、前年比0.1pt増)」が初の1位となった。理系男子では「地球温暖化(36.0%、前年比5.9pt減)」が1位だった。【図6、7】

 

【図6】興味のある社会問題 (複数回答/一部抜粋)

 

【図7】興味のある社会問題(文理男女別/上位抜粋)

 

 

これまでに選挙で投票したことがあるか聞いたところ、「はい」と回答した割合は79.2%で、多くの学生に投票経験があることがわかった。投票に行ったことがない人に行かない最大の理由を聞いたところ、1位は「地元に帰らないと投票できないから(22.7%)」だった。【図8、9】

 

【図8】これまでに選挙に行って投票したことはあるか

 

【図9】投票に行かない最大の理由 n=772

 

【調査担当者コメント】

興味のある社会問題で「伝染病・感染症対策」が半減するほどwithコロナが日常化する中、女子を中心に「少子化・働く女性支援」や「ジェンダー平等・社会的性差」が非常に高い関心を集めています。結婚の形も、男女の共通認識として「共働き」が多数派で、夫婦が共に働き続けることを前提に自分の将来や「子育て」を考えることが、今年就職活動をする学生にとっては当たり前になっているようです。今後、彼らは就職先の企業について考えていく中で、自分自身と自分のパートナーとなる人が、結婚や子育てを経ながら共にやりがいを持って働き続けるために、「働く女性支援」や「社会的性差」の問題に対峙していくことでしょう。彼らを採用する立場である企業は、こういった彼らの問題意識に真摯に向き合うことが大切だと考えます。

マイナビキャリアリサーチラボ 研究員 石田 力

 

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【調査概要】マイナビ 2023年卒 大学生のライフスタイル調査
○調査期間/2021年11月26日(金)~12月22日(水)
○調査方法/マイナビ2023の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2023年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生
○有効回答数/3,756名(文系男子663名 理系男子688名 文系女子1,609名 理系女子796名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

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