株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:中川信行)は、「マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査」を発表しました。本調査は、学生の就職意識や就職活動全体の動向を把握することを目的に、1979年卒より毎年実施しています。調査結果の概要は以下の通りです。

 

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《TOPICS》

2022年卒学生の就職観は「楽しく働きたい」が最多で34.8%。前年からの増加幅が大きいのは「人のためになる仕事をしたい」【図1】

企業選択のポイントは「安定している」が前年から4.5pt増加して42.8%、2001年卒調査以降で最も高い割合に。コロナ禍による不透明な経済状況の影響か【図2】

学生が行きたくない会社は「ノルマのきつそうな会社」が最多、前年からの増加幅が大きいのは「転勤の多い会社」【図3】

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【調査概要】

2022年卒学生の就職観は、「楽しく働きたい」が最多で34.8%(前年比1.0pt減)だった。前年からの変化が最も大きいのは「人のためになる仕事をしたい」で15.2%(前年比1.5pt増)だった。これまでも経済状況の悪化や大きな災害等が起こった際には「楽しく働きたい」が減少し、「人のためになる仕事をしたい」が増加傾向にあった。新型コロナウイルス感染症の流行前である2020年卒から2022年卒の3年で変化を見ると、「楽しく働きたい」は2020年卒に比べ3.8pt減少し、「人のためになる仕事をしたい」は3.1pt増加している。コロナ禍は学生の「就活観」に少なからず影響を及ぼしていることが分かる。【図1】

 

【図1】就職観の推移(2009年卒~2022年卒)

 

企業を選択する場合にどのような企業がよいかを聞いたところ、「安定している会社」が42.8%(前年比4.5pt増)と最多で、本設問の調査を開始した2001年卒以降で最も高い割合になった。一方で、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」が34.6%(前年比1.3pt減)、「給料のよい会社」が17.5%(前年比2.3pt減)でいずれも減少している。新型コロナウイルス感染症の影響による不透明な経済情勢を反映して、少しでも安定した未来を見通せる選択をしたいとする思いがうかがえる。【図2】

 

【図2】企業選択のポイント(2002年卒~2022年卒)

 

行きたくない会社を聞いたところ、「ノルマのきつそうな会社」が前年に続き最多で35.8%(前年比1.3pt増)、次いで「暗い雰囲気の会社」で28.9%(前年比0.6pt減)で、上位2項目は2008年卒以来、変わらなかった。2022年卒で増加したのは「転勤の多い会社」で、前年から2.2pt増の24.9%だった。コロナ禍の影響でリモートワーク等、働く場所を自分で選択するような価値観が社会に広がりつつあるが、学生の志向にもその影響が及んでいるとみられる。【図3】

 

【図3行きたくない会社(2016年卒~2022年卒)

 

 

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【調査概要】「マイナビ 2022年卒大学生就職意識調査」

○調査期間/2020年12月1日(火)~2021年3月20日(土)

○調査方法/WEB入力フォームによる回収

○調査対象/2022年卒業予定の全国の大学4年生および大学院2年生

○有効回答数/41,731名(文系男子12,798名 理系男子6,646名 文系女子17,512名 理系女子4,775名)

※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合があります。

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