地元就職希望率の全国平均48.7%で、10年前から14.6pt減少
働く場所が自由になった際に、約半数が地方での勤務・居住を希望する結果に


株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2021年3月卒業予定の全国の大学生、大学院生(7,263名)を対象に、「マイナビ 2021年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査」の結果を発表しました。

 

---------------------------------------------------------------

【TOPICS】
◆地元就職希望割合は昨年から1.1pt減少し48.7%。10年前からは14.6ptの減少【図1】

◆5割強の学生が「地元企業がWEB セミナーを実施していると志望度が上がる」と回答【図2】

◆働く場所が自由になった際に、約半数が地方での勤務・居住を希望する結果に【図3】

---------------------------------------------------------------

 

<調査結果の概要>
■卒業した高校の所在地と、最も働きたい都道府県の一致率(以後、地元就職希望率)は48.7%(前年比1.1pt減)と、前年をやや下回った。10年前にあたる、2012年卒学生の地元就職希望率(63.3%)と比較して14.6ptの減少となる。2012年卒の地元就職希望率からの減少幅が大きかった上位3エリアは、東北(24.7pt減)、甲信越(20.8pt減)、中国(20.5pt減)だった。進学状況別でみると、地元大学に進学した学生(以後、地元進学者)の地元就職希望率は69.7%(前年比0.3pt増)、地元外の大学に進学した学生(以後、地元外進学者)は30.9%(前年比2.5pt減)となった。いずれも、この10年で減少傾向にある。【図1】

 

 

■地元企業(Uターン先企業含む)がWEBセミナーやWEB面接を実施している場合、その企業への志望度が高まるかを聞いたところ、「WEBセミナーを実施していると志望度が上がる」と回答した学生は53.3%と、前年比で13.0pt増加した。地元進学・地元外進学によらず同様の回答傾向がみられた。今年は新型コロナウイルス感染拡大を抑止するため、対面の機会が制限されてしまった。WEBセミナーを実施する企業は、『企業理解の場を提供してくれている』と判断され、志望度向上に寄与したのではないかと推察される。【図2】

 

 

■新型コロナウイルスの感染拡大を契機として各企業がテレワークおよび、リモートワークを推進している。働く場所が自由になった際の、理想の勤務地・居住地域を「地方」「都市【東京以外】」「東京」の3分類に分けて聞いたところ、勤務地の理想は「地方(47.2%)」、「都市【東京以外】(32.6%)」、「東京(20.2%)」となった。居住地域については、「地方(54.8%)」、「都市【東京以外】(30.1%)」、「東京(15.1%)」だった。『働く場所が自由になる』という条件の下では、学生の2人に1人が地方での勤務や居住を希望している。詳しく見ると「地方の企業に勤め、地方に住みたい」と回答する割合が34.1%と最も高く、次いで、「都市【東京以外】の企業に勤め、地方に住みたい(15.1%)」、「都市【東京以外】の企業に勤め、都市【東京以外】に住みたい(15.0 %)」となった。【図3】

 

 

<参考資料>地元エリアへの就職希望率(エリア別)【最も就職したいエリアが卒業高校エリアに一致する割合】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-----------------------------------------------------

【調査概要】「マイナビ 2021年卒大学生Uターン・地元就職に関する調査」
○調査期間/2020年3月18日(水)~4月6日(月)
○調査方法/3月18日時点のマイナビ2021の会員に対するWEBアンケート
○調査対象/2021年3月卒業見込みの全国の大学生、大学院生 ※調査時点
○有効回答数/7,263名(文系男子:1,320名、理系男子:1,160名、文系女子:3,408名、理系女子:1,375名)

-----------------------------------------------------

 

※調査結果の詳細はこちら、もしくは「新卒採用サポネット」(https://saponet.mynavi.jp/)からもご確認いただけます。