株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)は、神戸大学 服部泰宏教授研究室(本部:兵庫県神戸市、通称「服部ゼミ」)と共同で実施している、「組織」や「キャリア」をテーマとした課題解決型学習(PBL:Project-Based Learning)プログラムの最終報告会を2025年9月26日(金)にマイナビPLACE(東銀座)にて開催しました。

【最終報告会 開催背景】
本プログラムは、神戸大学 服部ゼミと、マイナビ人事企画本部およびキャリアリサーチ統括部が連携し、組織横断型のプロジェクトとして実施されたものです。2025年4月から約5カ月間にわたり、学生が主体となって、「働き方」や「学生の成長観」等の設定テーマに関する調査・分析を行い、報告および提言を行う実践的な取り組みとなりました。
最終報告会には、神戸大学服部ゼミに所属する3年生・4年生 計19名が参加し、各チームが調査結果をもとに、キャリアや組織に関する課題の構造を明らかにし、企業への改善提案を発表しました。
今後も当社は、産学連携を通じて次世代人材の育成と社会課題の解決に貢献してまいります。
【最終報告会 開催概要】
最終報告会日程:2025年9月26日(金)
プロジェクト実施期間:2025年4月15日(火)~9月26日(金)
参加者:神戸大学服部ゼミ4年生・3年生の有志メンバー/株式会社マイナビ 人事企画本部、キャリアリサーチ統括部
会場:マイナビPLACE 歌舞伎座タワー 29F(東京都中央区銀座4-12-15 29F)
報告内容:「テレワーク環境下で生産性を高めるには」/「女性メンバーの昇進に関する研究」/「就活生が社会人になった時に求める成長とは」
■プログラム内容
神戸大学経営学研究科 服部ゼミの学生と共同で、組織やキャリア領域に関する課題解決型学習(PBL:Project-Based Learning)プログラムを実施しました。
本プログラムでは、当社が人材採用や組織運営において課題と捉えている領域について、学生が主体的にテーマを設定し、調査・分析を行いました。
具体的には、先行研究の参照に加え、当社が保有する各種調査データの活用、さらに社員や学生へのインタビュー・アンケートなどの新規調査を通じて、実態の把握と課題の深掘りを行いました。
また、各チームで設定したテーマに対する分析結果だけではなく、得た知見の活用方法や企業側への改善案の提示も行いました。学生にとっては、実社会の課題に向き合う貴重な学びの機会となり、企業側にとっても新たな視点からの示唆を得る有意義な場となりました。

↑発表の様子 ↑質疑応答の様子
【参加した学生の感想】
「想定外に最後のアンケート調査が最終報告会の直前までかかってしまい、どうなることかと思いましたが、無事に終わって良かったと安心しています。企業と調査をすることによって、多くのデータを使って分析ができ、より社会のリアルさを感じることができたと思います。また、マイナビのキャリアリサーチ統括部の方からは、これまでたくさんの調査をされてきたからこその、データから読み解ける面白いポイントについてのアドバイスや質の高いフィードバックをいただけました。」
「大学では理論を学んでいますが、チーム作りなどをどのように進めていくのか、実践に移すところまで経験ができたことが大きな収穫だったと感じています。学んできたことを現実に当てはめようとしても、うまくいかない難しさと面白さを実体験で学ぶことができました。」
【神戸大学 服部泰宏教授 コメント】
大学教育はいま、学術と実践をつなぐ方向に変化しつつあり、今回のような産学連携型のプロジェクト・ベースド・ラーニングも少しずつ増えています。ただその多くが、学生教育に主眼をおき、そのプログラムのために用意された人工的な課題に対して、簡易なインタビューなどの限定的なデータによって迫る、といったデザインになっています。対して今回のプロジェクトでは、マイナビのリアルでタイムリーな課題に対して、豊富で多様なデータに基づき、実践的な解決を試みることを大前提として迫る、という貴重な経験をさせていただくことができました。
現実の課題を解くことの難しさと面白さ、学術の有効性と限界、データ分析に基づく施策提案の価値とその難しさ、様々なことを実感できたと思います。長期にわたり沢山の時間・データ・ホスピタリティ・そのほかリソースを提供してくださったマイナビの皆さまに、心より感謝いたします。
【マイナビ プロジェクト担当者 コメント】
社内の複数組織を横断する形で行う産学連携プロジェクトは当社としてまだ例が多くありませんが、各部門の視点や知見を活かすことのできる素晴らしい取り組みであったと感じています。神戸大学の学生の皆さんが自ら設定した問いに対し、マイナビが持つ様々なデータや課題意識を共有し、その分析や考察、改善に向けたアイデア出しと積極的な参加をしてくれました。また当社も業務で各課題に向き合う担当社員がメンターとして積極的に関与し議論に参加したことにより、よりリアリティのある発表内容につながったものと考えています。
マイナビは、一人ひとりのキャリア形成を支え続けられる存在となれるよう、今後もこのような機会を通じて次世代育成に注力していきます。
株式会社マイナビ 取締役 上席執行役員 粟井 俊介
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