はじめに

採用担当のSです。コロナ禍が社会全体を包み込む昨今、国内最大級のアルバイト求人情報サイト『マイナビバイト』はどのような影響を受け、新しい動きが生まれているのでしょうか。事業部を牽引するキーマン2名に、営業とサイト運営の双方の視点から、コロナ禍による影響、変化、今後についてざっくばらんに語ってもらいました。

※取材・撮影は、感染防止に配慮した現場環境にて実施しております。

プロフィール

(H・Y)※右

アルバイト情報事業本部 事業本部長

2007年に入社後、アルバイト情報事業本部にて営業を経験し、2011年には関東第三ブロック長に就任。2015年にはアルバイト・派遣情報事業本部 第二営業統括部にて統括部長、2016年にはアルバイト東京営業統括本部にて統括本部長を歴任。2021年からアルバイト情報事業本部の事業本部長を担う。

(H・J)※左

アルバイト情報事業本部 事業推進統括本部 メディア推進統括部 統括部長

2013年に入社。アルバイト・派遣情報事業部サイト運営部システム課へ配属となり、サイトUI改善、キャンペーン企画、アプリ開発、SEO対策などの業務を行う。2017年に新部署・編集企画課に立ち上げから参画し、デジタルマーケティング担当として手腕を発揮。現在はメディア運営の責任者に就任。

ユーザーのアルバイトに対する意識が変化

採用担当:S)2020年3月に第1回目の緊急事態宣言が発出されて以降、コロナ禍によって、『マイナビバイト』にはどのような影響がありましたか?

(H・Y)矢野経済研究所の調査によると、2019年に2,500億円の規模があったアルバイト・パート・派遣求人広告の市場は、コロナ禍の影響によって2020年には1,410億円まで落ち込みました。2022年には2,340億円、2023年には2,510億円まで回復する見通しですが、『マイナビバイト』にも大きな影響が及び、緊急事態宣言下では飲食業、イベント業、百貨店など休業要請がかかった業種を中心に、求人が軒並みストップする事態に直面しました。

(H・J)2020年3月当初は、休業要請の影響でアルバイトのシフトが減ったことから、新たなアルバイト先を求めるユーザーの流入が一時期増加しました。ただ、掲載している求人数が減ったため、ユーザーがサイトを訪れても自分に合う求人を見つけにくい状況が続いてしまいました。また、『マイナビバイト』のメインユーザーである学生層には、「休校になっている時期に、アルバイトをしてもいいのだろうか」と、アルバイトに対して後ろ向きの意識が広がり始め、次第に流入数も応募数も減っていったというのが当時の状況でした。

(H・Y)そのようななかでも、「エッセンシャルワーク」と呼ばれる介護、軽作業、日用品販売、デリバリーなどの仕事については、企業の採用ニーズの落ち込みが少なく、むしろエッセンシャルワークの求人数はプラスに転じていました。

営業プロセスを体系化し、かつデータドリブンの事業体へ

(採用担当:S)厳しい状況のなか、どのような取り組みをしてきたのでしょうか。

(H・Y)まず採用ニーズの高いエッセンシャルワークに特化した営業組織を新設しました。私の直属として2020年4月末には早くも立ち上げプロジェクトを始動させ、GW明けにはチームを発足して営業活動をスタートさせました。また、インサイドセールスとカスタマーサクセスの新設により、営業プロセスの体系化を図ったことも、コロナ禍を機に稼働した取り組みの一つです。

(採用担当:S)営業プロセスの体系化とは?

(H・Y)それ以前の『マイナビバイト』の営業スタイルは、先発完投型。一人の営業担当が見込み客へのアプローチから商談、出稿、運用フォローまで一気通貫で手がけていましたが、全プロセスが担当ごとに属人化し、担当によって採用支援の質にムラが生じてしまうという課題がありました。そこで、2019年10月からインサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスのチームを編成し、分業と協業を体系化したのです。つまり、セールスマーケティング課やインサイドセールス課が新規顧客や見込み顧客にアプローチしリードを獲得する。そしてフィールドセールスが具体的な提案やフォローを担います。顧客サポートを行っているカスタマーサクセス課が広告掲載後のアンケート送付をし、顧客の継続利用意向を分析する流れです。そうすることでプロセスごとにデータやノウハウの共有化が進み、顧客1社1社の採用成功により強くコミットできるようにシフトしていったのです。

(採用担当:S)一方、サイト運営側にはコロナ禍を機に変化がありましたか?

(H・J)「単純な応募数至上主義からの脱却」を図っていきました。コロナ禍によって流入ユーザーが限られるなか、ユーザーと求人のマッチングの質を高め、ユーザー・企業双方の満足度をあげていくことに意識的に取り組んでいきました。そのためには、ユーザーをより深く知ることが必要不可欠です。「ユーザーがどんな検索経路から『マイナビバイト』に流入してきたか」「どんな求人に関心を示し、なぜ応募に至ったか、あるいは応募に至らなかったか」「応募に至らないユーザーの属性とその理由にあたる仮説は何か」。そうしたユーザーの行動や属性をデータ上で緻密に分析し、レコメンド表示や記事コンテンツ、CVR改善の施策と紐づけることによって、一人ひとりの希望に沿った応募・就業を支援しています。

自分たちの存在意義を見つめ直す契機になった

(採用担当:S)新たな取り組みによる手応えはいかがでしょうか。

(H・Y)業績は徐々に回復傾向にありますが、コロナ禍前に比べるとまだまだという状況です。しかし、実は営業一人ひとりの生産性はコロナ禍前よりも高まっているんです。事業部がより筋肉質になり、収益体質が改善されたことに手応えを感じています。

(H・J)ユーザー側の動きが活発になるのもこれからだと思っています。ただ、手応えとして感じ始めているのは、データドリブンによるサイト運営がいっそう前進したことです。メンバーのデータ戦略に対する意識も高まってきていると感じています。

(採用担当:S)社員の意識の変化については、営業サイドではいかがでしょうか。

(H・Y)自分たちの存在意義、つまり雇用創出や就業支援という社会貢献性をあらためて見つめ直し、全員が同じ方向を向いて進み始めていると感じます。現在、さらなる組織風土の改善を図るべく、アルバイト事業本部では社員一人ひとりがWill・Can・Mustシートを作成し、それを用いて上層部とメンバーとの1on1面談を順次進めています。それぞれが何を考え、何をしたいか、どうスキルアップしたいかを相互に理解し、尊重しあうことで、一人ひとりがやりがいを感じ、変化に強い組織風土を醸成していきたいと考えています。

一人ひとりのユーザーに寄り添い、理想の価値観を実現する

(採用担当:S)『マイナビバイト』が今後めざす方向性について教えてください。

(H・Y)めざすのは、マイナビグループのビジョンを実現すること。つまり、“私のナビ”マイナビとして、アルバイト探しに困っている、迷っている一人ひとりのユーザーをナビゲートするということです。そのために重要なのは、失敗を恐れず、試行錯誤を繰り返しながら一人ひとりのユーザーに寄り添うこと。そして、「『マイナビバイト』ならもう探さなくていい、もう迷わなくていい」という理想の世界観を浸透させ、「アルバイト探しといえばマイナビバイト」と第一想起されるポジショニングを確立していきたいと思っています。

(H・J)サイト運営側としても、理想の世界観を実現するために、データ戦略を拡充し、ユーザーのために求人情報の橋渡しができるサービスをつくっていきたいと思っています。そのための取り組みの一つとして、ユーザーの許諾を得て趣味嗜好や心象などの情報を共有するゼロパーティデータを利活用し、ユーザー理解をいっそう深めてサービスに反映していきたいと考えています。アルバイト事業部は、マイナビという大きな組織のなかでもひと際影響力のある事業部です。だからこそ、何を仕掛けるにしても大きなインパクトを出すことができ、とりわけ転換期の今は新たなチャレンジに挑む面白さにあふれています。。

(H・Y)ユーザーとの強い信頼関係をつくっていくこと、それが採用ニーズをお持ちの企業・法人への貢献にもつながっていくと考えています。そのためには、徹底的に寄り添うこと。コロナ禍を契機に、『マイナビバイト』には新しいスタイル、新しい価値が生まれ、さらなる進化が始まっています。

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アルバイト情報事業本部

※所属を含む掲載内容は取材当時のものです。