在学中に内定を獲得していた既卒者が過去最高となる38.0%。5年前と比べ23.2pt増加し、既卒者の構成は様変わり


株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、『マイナビ2018』に登録している既卒者を対象とした「2017年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」を発表しました。本調査は、『マイナビ2018』会員のうち、大学・大学院等を既に卒業している就職活動者(=既卒者)を対象に実施しました。

 

<調査結果の概要>
■ 在学中に内定を獲得していた既卒者が過去最高となる38.0%。5年前と比べ既卒者の構成は様変わり
既卒者の内訳を見ると、在学中に就職活動をしなかった割合は全体の2割強(22.9%:前年比1.0pt減)で、前年とほぼ同様であった。一方、在学中に内定を獲得していた割合は38.0%(前年比0.8pt増)に達し、調査を開始した5年前(2012年:14.8%)と比べ23.2pt増加し、過去最高となった。2012年は、既卒者のうち約7割が在学中に内定を獲得しておらず、既卒者の構成は5年間で様変わりしているといえる。
在学中に内定を獲得したにも関わらず既卒者として活動を継続している事情を聞くと、およそ3人に1人(32.9%)が「一度就職したが、退職もしくは在職しながら再度就職活動を行っている」と回答し、「内定先の労働条件(勤務地・就業形態)や福利厚生に不満があったので辞退した(15.4%)」、「志望度の高い業界・企業への夢を捨てられなかった(11.6%)」が続いた。

 

 

 

■ 約6割が志望業界を変更。「公社・団体」「人材サービス」など、他業界へ視野を広げる傾向に
志望業界について、「在学中と変わった」と約6割(58.4%)が回答した。在学中の志望業界は「官公庁」(18.5%)や「マスコミ(放送・新聞・出版・広告)」(11.7%)、「銀行・証券」(7.4%)等の人気業界が上位を占めたが、現在の志望業界としては減少している。一方、在学中より志望割合が増加しているのは「公社・団体」(6.4%→8.5%)、「人材サービス」(0%→2.0%)となり、一部の人気業界だけでなく他業界へも視野を広げていることが分かる。

 

 

■ 内定率は44.0%とほぼ前年同様だが、現役学生と38.7ptもの差が開いた結果に
卒業後の活動量は、前年調査と同程度か微減でほぼ変わらないが、弊社調査※1における現役学生(2018年卒)との比較では、いずれの行動量も現役学生を下回っている(エントリー数:現役学生30.1社/既卒者22.1社、面接受験社数:現役学生9.0社/既卒者6.4社)。既卒者の内定率もほぼ前年と同様の44.0%(前年比1.0pt減)であるものの、現役学生(82.7%※2)と38.7ptもの大きな差が開いた。大きく上昇した現役学生の内定率と比較すると、既卒者の内定率の伸び幅は少ない。内定先業界については、「ソフトウエア・インターネット」「商社」「公社・団体」「官公庁」「人材サービス」等が上位となった。
※1「2018年卒マイナビ学生就職モニター調査 8月の活動状況」:調査期間2017年8月28日~9月1日 有効回答1,568名
※2「2018年卒マイナビ大学生内定率調査 8月」:調査期間2017年8月24日~8月31日 有効回答4,672名

 

 

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「2017年度マイナビ既卒者の就職活動に関する調査」概要
○調査方法/『マイナビ2018』会員のうち、既卒の登録者にWEB DMを配信
○調査期間/ 2017年9月13日(水)~10月9日(月)
○調査対象/ マイナビ2018会員のうち、既卒の登録者32,492名
有効回答数282名(文系男子117名、理系男子55名、文系女子81名、理系女子29名
※本調査は2012年から実施し、今回が6回目となります

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※調査結果の詳細は新卒採用サポネット(https://saponet.mynavi.jp)で公開しています