~ 採用予定数は高止まり。採用スケジュールは全体的に前倒し傾向 ~


日本最大級の就職情報サイト「マイナビ2009」(http://job.mynavi.jp)を運営する株式会社 毎日コミュニケーションズ(社長:中川信行、本社:東京都千代田区一ツ橋1-1-1)は、2009年新卒学生の採用予定及び採用活動に関する企業アンケートの調査結果を発表しました。


本調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年以来、毎年実施しているものです。調査結果の概要および全体傾向の総括は以下の通りです。


「2009年新卒採用予定及び採用活動に関する企業アンケート結果」調査概要
【調査名】  「2009年新卒採用予定及び採用活動に関する企業アンケート」
【調査方法】 1) 回答用紙を郵送、Faxにて返送
        2) 人事担当者向け情報サイト「採用サポネット」のWebアンケートフォームから
【調査期間】 2008年2月1日(金)発送、3月20日(木)受付締切り
【送付対象】 新卒採用実績のある国内企業 8,000社
【回 答】    1,066社
        回答の内訳 ①『上場企業 』240社:『未上場企業』826社 
                ②『製造業』350社:『非製造業』716社


<調査結果の概要>
■ 採用予定数は「昨年並み」の割合が増加し、高止まり感。「増やす」企業の割合は微減
過去の本調査では、2003年(04卒)から一昨年(07卒)まで、採用予定数を「増やす」と回答する企業の割合が年々増加していたが、昨年(08卒)はその増加傾向にストップがかかり、「増やす」と回答した企業の割合は減少、「昨年並み」と回答した企業の割合が増加した。今年もその傾向は変わらず、「昨年並み」が各カテゴリーで増加している。このことから、これまで過去数年の採用予定数は景気の回復や団塊世代の大量退職などの影響を受け増加傾向にあったが、昨年一段落し今年は高止まりしつつあるといえる。
また、採用予定数を「増やす」企業は微減しているものの、「採用予定なし」や「採用見送り(中止)」と回答する企業の割合も多くのカテゴリーで減少しており、企業の採用意欲自体は下がっていないという事が推測される。




■ 企業が選考で重視するポイントは「主体性」、「発信力」、「実行力」。若手社員に対しては、 「ストレスコントロール力」も重要視
選考時に重視する力、若手社員に足りないと思う力、研修やOJTなどで補いたい・強化したい力をそれぞれ聞いた結果、選考時に重視する力は、「主体性:物事に進んで取り組む力(80.8%)、「発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力」(59.6%)、「実行力:目的を設定し確実に行動する力」(54.6%)となった。
若手社員に対しても「働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力」(44.8%)、「主体性:物事に進んで取り組む力」(39.7%)が足りないと認識しており、選考時に重視する力と同様の力を求めている。さらに「ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力」(44.5%)も高い数値結果となっており、近年、心の病による休職や離職などが深刻な社会問題となっていることも影響し、メンタルヘルスに対する企業の意識が高いことがうかがえる。
 また、研修やOJTで補いたい・強化したい力については、「課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力」が6割以上を占め、次いで「計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力」、「実行力:目的を設定し確実に行動する力」が上位を占める結果となり、企業は社員に対して「考え抜く力」を補っていきたいと思っているようだ。


(複数回答)選択肢は経済産業省:社会人基礎力~3つの能力・12の要素~より


≪ 経済産業省 社会人基礎力担当者 奥田寛司氏のコメント≫
仕事をしていく上で社会人基礎力の12要素は全て必要とされるはずなのに、選考時には全ての企業区分で圧倒的に「主体性」が重視されていることは特筆すべきでしょう。これは「主体性」が研修やOJTではなかなか強化しにくい力であるとともに、職場で活躍していくうえで、特に重要な力であることを、この調査結果は示唆しているのではないでしょうか。
学生時代にどれだけ「主体性」を発揮する経験をしてきたか、またいかにしてそういった機会を与えてあげるかが大学等には求められていると思います。


■ 年内からセミナーを開催する企業が増加し、選考会・内々定出しは1ヶ月前倒し傾向
採用に直結しないオープンセミナーを開催している企業のうち、年内にスタートさせる企業が増えている。昨年も年内開催は増加傾向にあったが、特に今年は、年内の10月に開催した

企業が倍増しており(08卒:4.5%→09卒:11.8%)、なかでも上場企業は大幅に伸びている(08卒:5.0%→09卒:22.5%)。


オープンセミナー過去4年の比較【全体】



内々定出しの開始時期【全体】



面接・筆記試験などの選考会開催(予定)時期については、全体的に「2008年卒と同時期」(59.9%)を予定している企業が多いが、上場企業については「2008年卒より早めた(早める)」が若干増加している(08卒:28.9%→09卒:30.8%)。また開催月も、1月・2月の割合が上場・未上場ともに伸びており、特に上場企業の1月開催は7.5ポイント上昇し、11.2%となった。なお、開催時期の山場となるのは上場企業では4月(30.0%)、未上場企業では2月(32.3%)と、上場・未上場で差はあるものの、全体的に前倒しの傾向が見られる。


また、内々定出しについても同様で、1ヶ月前倒しの傾向がうかがえる。多くの企業が4月に内々定出しを行う(45.1%)とする一方、3月までに内々定出しを行う企業も増加している(08卒:17.3%→09卒:23.4%)。その要因のひとつとしては、「倫理憲章」の共同宣言に参加していない企業が、早々に接触した学生に結論を出しているということが考えられる。


■人材確保のため「日本人の海外留学生」、「外国人留学生」の採用が増加
導入している採用手法・形態については、「エントリーシート」(43.1%)、「学校名不問」(46.1%)、「会社訪問(最終面接段階や内定後に)」(40.7%)が上位を占めた。
また、「日本人の海外留学生採用」、「外国人留学生の採用」が前年より割合を伸ばし、特に上場企業の伸び幅が目立つ。優秀な人材確保のため、国内学生だけでなく、幅広い層にターゲットを広げていることがうかがえる。


◆「日本人の海外留学生採用」
≪全体≫ 08年卒:7.6%→09年卒:10.9%(+3.3pt)
≪上場≫08年卒:13.1%→09年卒:20.0%(+6.9pt)
◆「外国人留学生の採用」
≪全体≫ 08年卒:10.7%→09年卒:13.8%(+3.1pt)
≪上場≫08年卒:17.5%→09年卒:23.4%(+5.9pt)


※ 調査結果の詳細は採用サポネット(http://saponet.mynavi.jp)で公開しています