新入社員の約9割が「この会社に入社してよかった」と回答。

社会人生活が「想像よりも厳しくなかった」という回答が、前年比6.4pt増の35.6%と増加


 

株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、2015年4月入社の新入社員を対象とした「2015年マイナビ新入社員意識調査 ~3カ月後の現状~」の結果を発表しました。本調査は、当社実施の「新入社員研修フォローアップ講座」に参加した各企業の新入社員1,382名に、入社3カ月後の意識についてアンケートを実施し、まとめたものです。2012年から実施しており、今年で4回目となります。 調査概要は以下の通りです。

 

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【TOPICS】

▽ 社会人生活が「想像よりも厳しくなかった」と回答した新入社員が増加。前年比6.4pt増の35.6%

▽「会社に求めること」の上位は「給料」「福利厚生」の充実など、報酬や待遇面に関する要望が増加

▽「社内にロールモデルがいる」と約8割が回答。一方、「OJTトレーナーがいる」は調査以来最も低い

 結果に。OJTトレーナーがいても、面談頻度が「1ヶ月に1回以下」という回答が5割に

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<調査結果の概要>

■「この会社に入社してよかった」と思ったことがある新入社員は約9割で、高水準を維持。社会人生活が「想像よりも厳しくなかった」という回答が増加し、前年比6.4pt増の35.6%

『この会社に入社してよかった』と思ったことがあるかを聞いたところ、89.3%が「ある(前年比1.4pt減)」と回答し、例年同様高い結果となった。また、『それはどんな時か』を聞いたところ、1位「上司・先輩に恵まれたと感じた時(49.5%)」、2位「仕事ならではの経験が出来た時(37.3%)」、3位「褒められた時(36.4%)」となった。

また、『社会人になってどう感じたか』を聞いたところ、「厳しかったと感じた」が前年比7.2pt減の61.4%(「想像していたよりも、厳しかった:18.9%」+「想像していた通り、厳しかった:42.5%」)となった一方、「想像していたよりも、厳しくなかった」が前年比6.4pt増の35.6%となり、入社前に厳しい社会人生活を想像していたが、入社後、うまく会社や仕事に適応できた層が、増加傾向にある様子が見て取れる。

なお、「厳しかったと感じた」と回答した新入社員に、『厳しかったと感じたのはどんな時か』を聞いたところ、1位「能力・スキル不足を実感した時(71.7%)」、2位「仕事内容が困難だと感じた時(34.6%)」、3位「人間関係の困難さを感じた時(31.3%)」と続いた。人間関係などの職場環境よりも、仕事内容に対して厳しさや難しさを実感していることがわかった。

 

この会社に入社してよかった!と思ったことはありますか

①

 

「入社してよかった(はい)」と答えた方に質問です。それはどんな時ですか(複数回答)

②

 

 

 社会人になってどう感じましたか

③

 

 

「厳しかった」と答えた方に質問です。それはどんな時ですか(複数回答)

④

 

 

■「仕事をしていく上で重要だと思うこと」は「楽しさ」と「報酬」が増加。「今、会社に求めること」は「給料」「福利厚生」の充実など、報酬や待遇面に関する要望が増加

『社会人として仕事をしていく上で重要だと思うこと』を聞いたところ、1位「良好な人間関係(63.7%:前年比4.2pt減)」、2位「楽しさ(55.1%:前年比5.2pt増)」、3位「成功・評価・地位(33.9%:前年比1.6pt減)」、4位「報酬(32.8%:前年比4.5pt増)」となり、前年と比較し、「楽しさ」と「報酬」が増加した。

また、『今、会社に求めること』については、「給料を上げてほしい(39.3%:前年比7.6pt増)」や「福利厚生を手厚くしてほしい(22.3%:前年比1.4pt増)」といった回答が増加しており、今年の新入社員は、景気復調期のいわゆる“売り手市場”を経て入社した世代であることから、報酬や待遇などに対する要望がこれまでと比べ高い傾向にあるようだ。

 

社会人として仕事をしていく上で重要だと思うことは何ですか(最大3項目まで複数回答)

⑤

 

今、会社に求めることは何ですか(複数回答)

⑥

 

 

■「社内にロールモデルがいる」と約8割が回答。一方、「OJTトレーナーがいる」が前年比4.1pt減の56.9%と調査以来最も低い数値に。OJTトレーナーがいても面談頻度が「1ヶ月に1回以下」という回答が約5割に

『社内にロールモデルはいるか』について聞いたところ、79.0%が「いる(前年比5.5pt減)」と回答し、前年同様に高い結果となり、多くの新入社員が見本となる先輩や上司を見つけていることがわかる。

また、『OJTトレーナーはいるか』について聞いたところ、56.9%が「いる(前年比4.1pt減)」と回答し、調査以来最も低い数値となった。現場社員が教育をする体制がこれまでと比べ不十分な状況が見て取れる。また、OJTトレーナーがいる場合、面談を「毎日している」が38.9%となった一方で、面談を「やっていない」が30.7%となり、「1ヶ月に1回(13.1%)」「2~3ヶ月に1回(4.3%)」と合わせると、「1ヶ月に1回以下」という回答が半数近い48.1%にものぼり、OJTトレーナーがいても十分な面談が行われないケースも多く、実施状況にバラつきがあることがわかった。

※OJTトレーナーとは:人事部所属ではない現場の社員で、日々の仕事を通じて仕事に必要な知識やスキルを、新入社員に教える人。教育担当ともいう

 

社内に「いつかあの人のようになりたい」と思う先輩や上司(ロールモデル)はいますか

⑦

 

 

OJTトレーナー(自分の教育担当)はいますか

⑧

 

 

OJTトレーナーがいると回答した方に質問です。面談頻度はどれくらいですか

⑨

 

 

 

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【『2015年マイナビ新入社員意識調査 3カ月後の現状~』概要】

○調査期間/2015年6月29日(月)~ 2015年7月3日(金)  ○調査方法/記入選択式アンケート調査

○調査対象/新入社員研修フォローアップ講座(マイナビ実施)に参加した各企業の新入社員1,382名

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※調査結果の詳細はマイナビ研修サービスHP(http://hrd.mynavi.jp)で公開しています