~ 大手志向の上昇を反映し、文系・理系ともに安定している企業を選ぶ傾向。理系大学院生は技術力が高い企業を選ぶ傾向に ~


株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中川信行)は、1978年以来毎年実施している「マイナビ大学生就職企業人気ランキング」において、2015年卒業予定者の調査結果、文系ランキング(総合・男子・女子)と理系ランキング(総合・男子・女子)各上位100社を発表しました(有効回答数:19,228名)。上位10社(文系総合、理系総合)および概況は以下の通りです。

 

文系総合ランキング:上位10社

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理系総合ランキング:上位10社

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■文系■ 総合1位:JTBグループ(7年連続)

      男子1位:JTBグループ(2年ぶり)/女子1位:JTBグループ(7年連続)

■理系■ 総合1位:カゴメ(初)

      男子1位:トヨタ自動車(6年ぶり)/女子1位:カゴメ(2年連続)

 

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調査概要
Ⅰ.調査対象:2015年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生
Ⅱ.調査期間:2013年12月1日~2014年2月28日 ※2014年卒の調査時期:2012年12月1日~2013年2月28日
Ⅲ.調査方法:①就職情報サイト『マイナビ2015』上の入力フォームによる回収
          ②当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
          ③『マイナビ就職EXPO』等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
         ■企業人気ランキングは5社連記方式
         ■選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
Ⅳ.有効回答:19,228名

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【 全体概況 】

■2年連続の内定率の上昇などを受けて、大手志向・安定志向が、ともに増加傾向

2015年卒の新卒採用は、次年度に政府要請による採用スケジュールの変更を控えているため、3年続いた12月採用広報開始・4月選考開始の最終年となる。前々年度、前年度と内定率が上昇傾向だったことや(「マイナビ大学生就職内定率調査(8月)」によると、2012年卒58.5% → 2013年卒60.5% → 2014年卒64.7%)、景況感の改善を伝える報道の影響からか、「2015年卒マイナビ大学生就職意識調査」では2年連続で「大手志向」がやや増加した。
企業人気ランキングの選社理由では、前年同様「やりたい仕事ができそう*1」が最も票を集めたが、文系では前年度に続いてやや割合が下がった(理系はほぼ横ばい)。一方「安定している*2」は文理とも前年に続いて上昇し、安定志向が強まっているようだ。また「業界上位である*3」は文系では増加、理系では減少という対照的な結果となった。その他、文理とも増加したのは「将来性がある*4」で、逆に文理とも減少したのは「社会的貢献度が高い*5」だった。
このような状況のもと、文系のランキングでは「JTBグループ」が7年連続のトップ(文系男子・文系女子ともにトップ)、理系のランキングでは「カゴメ」が前々年の3位、前年の2位からひとつずつ順位を上げて初のトップとなった。「カゴメ」は理系女子でも前年に続いてトップとなったが、理系男子、理系院生では「トヨタ自動車」がそれぞれ前年より順位を上げてトップを獲得した。

 

参考)全企業の選社理由に占める各選択肢の割合
*1「やりたい仕事ができそう」・文系2014卒 20.3% → 2015卒 19.7%(-0.6pt)、理系2014卒 18.3% → 2015卒 18.2%(-0.1pt)
*2「安定している」・・・・・・・・・・文系2014卒 11.3% → 2015卒 12.4%(+1.1pt)、理系2014卒 12.3% → 2015卒 13.3%(+1.0pt)
*3「業界上位である」 ・・・・・・・文系2014卒 10.0% → 2015卒 10.6%(+0.6pt)、理系2014卒 12.3% → 2015卒 11.6%(-0.7pt)
*4「将来性がある」・・・・・・・・・文系2014卒 7.5% → 2015卒 7.8%(+0.3pt)、理系2014卒 8.0% → 2015卒 8.5%(+0.5pt)
*5「社会的貢献度が高い」・・・文系2014卒 6.7% → 2015卒 5.9%(-0.8pt)、理系2014卒 6.3% → 2014卒 5.6%(-0.7pt)

 


 

【 文系概況 】

■JTBグループが7年連続トップ。旅行・空輸・広告が各2社ずつで上位を占める

「JTBグループ」が7年連続のトップとなった。文系女子でも同じく7年連続のトップ、さらに文系男子でも2年ぶりにトップに返り咲いた。選社理由*6では「やりたい仕事ができそう」「業界上位である」「国際的な仕事ができる」が高い数値となった。”「旅のチカラ」を未来の価値へ。”をキャッチフレーズにした採用広報戦略も大きなインパクトがあったようだ。

2位は4年連続で「ANA(全日本空輸)」が入った。前年同様2位だった文系女子に加え、文系男子でも13位から6位と大きく上昇した。客室乗務員の採用数を過去最多にするという報道も注目を集めたものと思われる。選社理由*7では「国際的な仕事ができる」「やりたい仕事ができそう」がともに2割を超えた。

3位も前年と同じ「エイチ・アイ・エス(H.I.S.)」で、トップ3は前年とまったく同じ企業となった。コーポレートカラーの鮮やかなブルーを基調にした動きのある採用ホームページは、”挑戦心が世界を揺るがす”という強いメッセージを感じさせる。文系男子では前年の24位から4位と大きく順位を上げた。

4位には前年の8位から上昇した「JAL(日本航空)」がランクイン。2010年卒の5位以来のトップ5入りとなった。文系女子でも4位、文系男子では大きく順位を上げて30位に入った。「訪日外国人旅行者が1000万人を突破した」ことなどが追い風となり(2013年、日本政府観光局の統計)、上位4社を旅行・観光関連業が占める結果となった。

5位には「電通」が入った。文系男子では前年の4位から2位に上昇した。続く6位には前年の14位から上昇した「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」がランクインし、広告業界大手が続く形となった。

7位には「三菱東京UFJ銀行」、9位には「東京海上日動火災保険」が入り、トップ10内の金融業は前年同様2社となった。

参考)1位~5位までの各企業選社理由上位
1) JTBグループ・・・・(*6)やりたい仕事ができそう=23.9% 業界上位である=19.9% 国際的な仕事ができる=12.5%
2) ANA(全日本空輸)・・(*7)国際的な仕事ができる=22.1% やりたい仕事ができそう=21.4% 業界上位である=11.7%
3) エイチ・アイ・エス(H.I.S.)・やりたい仕事ができそう=22.4% 国際的な仕事ができる=18.6% 業界上位である=11.9%
4) JAL(日本航空)・・・やりたい仕事ができそう=24.3% 国際的な仕事ができる=22.4% 業界上位である=9.5%
5) 電通・・・・・・・・やりたい仕事ができそう=23.3% 業界上位である=20.5% 広告宣伝がうまい=11.3%

 

■文系トップ100 飲料メーカー・ゲーム関連業・ブライダル業界の上昇が目立つ

文系トップ100内で上昇した企業が目立つ業界としては、飲料メーカー(「サントリーホールディングス」52位 → 20位、「キリンビール」96位 → 26位、「アサヒビール」74位 → 39位、「アサヒ飲料」156位 → 80位)、ゲーム関連業(「バンダイナムコゲームス」175位 → 25位、「任天堂」167位 → 61位、「コナミグループ」244位 → 74位)、ブライダル業界(「アイ・ケイ・ケイ」101位 → 73位、「トリート」93位 → 79位、「テイクアンドギヴ・ニーズ」105位 → 86位、「ベストブライダル」113位 → 91位)が挙げられる。金融もおおむね上昇傾向で、銀行・証券では8社中6社(「三井住友銀行」「みずほフィナンシャルグループ」「三菱UFJ信託銀行」「野村證券」「三井住友信託銀行」「大和証券グループ」)が、生保・損保では6社中4社(「東京海上日動火災保険」「三井住友海上火災保険」「損保ジャパン・日本興亜損保」「住友生命保険」)が順位を上げた。

 


 

【 理系概況 】

■カゴメが初のトップ。2位のトヨタ自動車は6年ぶりのトップ3に返り咲き

「カゴメ」が前々年の3位、前年の2位からトップに登りつめた。2007年卒から9年連続トップ10入りの末、ついに初の1位獲得となった。採用ホームページの”カゴメの人”では研究部門の23人中10人が女性で、今注目の”リケジョ”が活躍する企業であることがよくわかる。理系女子でも2年連続のトップとなっている。学科系統別の「数・物・農・その他系」でも前年に引き続きトップだった。

2位は前年の7位からランクアップした「トヨタ自動車」。2009年卒の1位以来、6年ぶりのトップ3返り咲きとなった。理系男子、理系院生ではトップとなっている。輸出増やハイブリッド車の普及など好材料がそろう自動車業界を牽引する存在として、就活生の注目度も高まったようだ。

3位は前年の6位から上昇の「味の素」で、3年ぶりのトップ3入りとなった。理系女子で3位、理系院生で7位、「数・物・農・その他系」で2位、「化学・薬学系」で9位と、幅広く票を集めている。

4位は「JR東日本(東日本旅客鉄道)」。選社理由*8では「安定している」が28.8%と、トップ50位内で最も高く、理系の安定志向の票を集める形となったようだ。理系男子では3位にランクインしている。

5位は前年と同じく「明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)」。4年連続のトップ5入りで、安定した人気となっている。理系女子で2位、「数・物・農・その他系」でも3位に入っている。

6位には前年の8位から順位を上げた「三菱重工業」、7位には前年の9位から順位を上げた「東芝」が入った。「三菱重工業」は「機械・電気・情報系」で前年の4位から上昇しトップとなった。8位の「旭化成グループ」は「化学・薬学系」で前年に引き続きトップだった。トップ10に新たにランクインしたのは10位の「一条工務店」1社で、前年の14位から初のトップ10入りとなった。「土木・建築系」でも前年に引き続きトップとなっている。

 参考)1位~5位までの各企業選社理由上位
1) カゴメ・・・・・・・・やりたい仕事ができそう=16.8% 企業イメージがよい=13.3% 社風が良い=12.3%
2) トヨタ自動車・・・・・業界上位である=21.4% 安定している=18.2% 技術力が高い=17.4%
3) 味の素・・・・・・・・業界上位である=17.0% 安定している=16.8% やりたい仕事ができそう=14.2%
4) JR東日本(東日本旅客鉄道)・・・・・(*8)安定している=28.8% 社会的貢献度が高い=17.3% やりたい仕事ができそう=16.0%
5) 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ) ・・・・・業界上位である=18.9% 商品企画力がある=16.9% やりたい仕事ができそう=14.6%
 

 

■理系トップ100 ゼネコンの上昇が目を引く。飲料メーカー・薬品メーカーも上昇

理系のトップ100では、ゼネコン5社がいずれもランクアップしているのが目を引く(「清水建設」51位 → 29位、「大成建設」56位 → 31位、「鹿島建設」42位 → 39位、「竹中工務店」80位 → 40位、「大林組」63位 → 45位)。アベノミクスによる大規模な公共投資の効果が早くも表われた形となった。前年同様、業界別で最も多くの企業がランクインしている食品業界では、文系でも上昇が見られた飲料メーカーが理系でも上昇している(「サントリーホールディングス」21位 → 15位、「キリンビール」 76位 → 24位、「アサヒビール」52位 → 42位、「アサヒ飲料」150位 → 70位)。また、薬品業界も上昇する企業が多く見られた(「アステラス製薬」37位 → 19位、「第一三共」46位 → 37位、「大塚製薬」54位 → 51位、「武田薬品工業」54位 → 51位、「化学及血清療法研究所」384位 → 99位)。

 


 

【 理系大学院生 】 ※理系全体6,573名の回答者の内、大学院生のみ1,798名を抽出して集計

理系院生ランキング トヨタ自動車がトップ。日立製作所・東芝と続き、トップ3総入れ替え

今年度で2年目となった理系大学院生の企業人気ランキング。選社理由では、最も高い「やりたい仕事ができそう」(2014年卒16.4% → 2015年卒16.3%)と2番目に高い「技術力が高い」(2014年卒14.9% → 2015年卒15.5%)の差が縮まっており、研究職志向をより強く反映したランキングになっているようだ。
トップは「トヨタ自動車」で、主に「機械・電気・情報系」の大学院生から票を集め、前年6位から上昇した。選社理由では「技術力が高い」(21.3%)と「業界上位である」(20.4%)がともに2割を超え、「安定している」(15.2%)も高い割合となっている。
2位は「日立製作所」で前年7位から上昇。「機械・電気・情報系」の大学院生の票を最も多く集めた。また理系全体の得票のうち大学院生からの票は64.1%で、非常に高い割合となっている(理系の全投票のうち、大学院生の票は28.4%)。
3位は前年7位の「東芝」で、ここまでのトップ3は前年から総入れ替えとなった。「機械・電気・情報系」の大学院生だけでなく、「数・物・農・その他系」の大学院生からも多くの票を獲得している。選社理由の最多は「技術力が高い」(28.0%)だった。 4位は「三菱重工業」。選社理由の「技術力が高い」は34.3%で、トップ20内で最も高い値だった。
5位は「三菱電機」。理系学生の得票のうち大学院生が占める割合は62.3%と6割を超えている。
「化学・薬学系」の大学院生の票を最も集めた「旭化成グループ」は6位。「数・物・農・その他系」の大学院生の票を最も集めた「カゴメ」は9位となった。
理系院生のランキングを理系全体のランキングと比べてみると、8位の「サントリーホールディングス」は理系全体では15位、9位の「東レ」は理系全体では30位で、これらは理系の中でも大学院生に人気の高い企業であると言える。また、理系学生の得票のうち大学院生からの得票の割合が高い企業としては、9位の「東レ」(63.1%)、18位の「花王」(66.4%)、22位の「富士フイルム」(65.5%)、25位の「住友化学」(67.6%)、32位の「AGC旭硝子」(80.8%)、36位の「帝人」(68.4%)、48位の「JX日鉱日石エネルギー」(71.7%)が挙げられる。

 

 

<100位までのランキングおよび詳細は、「マイナビ採用サポネット」URL : http://saponet.mynavi.jp/enq_gakusei/rankingでご確認いただけます>