文系総合『JTBグループ』が4年連続、理系総合『パナソニック』が調査開始以来初の首位を獲得 
~ 過去最低の内定率を受け、学生は「安定」「業界上位」「将来性」を重視する傾向に ~


株式会社 毎日コミュニケーションズ<マイコミ>(本社:東京都千代田区、社長:中川信行)は、1978年以来毎年実施している「マイコミ大学生就職企業人気ランキング」において、2012年卒業予定者の調査結果、文系ランキング(総合・男子・女子)と理系ランキング(総合・男子・女子)各上位100社を発表しました(有効回答数:22,408名)。上位10社(文系総合、理系総合)および概況は以下の通りです。

【 文系総合ランキング:上位10社 】 

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【 理系総合ランキング:上位10社 】

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■文系■  総合1位:JTBグループ(4年連続)   
男子1位:JR東日本(東日本旅客鉄道)(初)/女子1位:JTBグループ(4年連続)

■理系■ 総合1位:パナソニック(初)
男子1位:パナソニック(2年連続)/女子1位:明治グループ(明治製菓・明治乳業)(初)

※100位までのランキングおよび詳細は採用サポネット(http://saponet.mynavi.jp)で公開しています


【調査概要】
Ⅰ.調査対象:2012年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生   
Ⅱ.調査期間:2010年10月1日~2010年12月31日
         ※2011年卒の調査時期:2009年10月1日~2010年2月1日 
Ⅲ.調査方法
①就職情報サイト「マイナビ2012」上の入力フォームによる回収
②当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
③「マイナビ就職EXPO」等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
■企業人気ランキングは5社連記方式
■選社理由および選社情報源は1社につき2項目を選択する複数回答
Ⅳ.有効回答:22,408名
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【全体概況 】
■ 先輩たちの過去最低の内定率を受け、学生は「安定」「業界上位」の企業を望む傾向

文部科学省・厚生労働省発表の2011年卒大学生の就職内定率(10/1、12/1時点)が過去最低水準となるなど、新卒採用環境の変化が話題になっている。2012年卒業予定学生は先輩たちの就職難を目の当たりにし、新聞やテレビなどで厳しい雇用に関するニュース報道を耳にする機会が多くある。その結果、就職活動開始当初から厳しい経済環境・雇用環境を認識しており、企業選択の際には、景気にかかわらず「安定している」「業界上位である」を重視する傾向が強い。また、選社理由として「将来性がある」を挙げる学生が増加するなど、現在業績好調の企業だけではなく、先々の展望が明るい業界や企業を慎重に見極めようとしている様子がうかがえる。

このような中、「2012年卒マイコミ大学生就職企業人気ランキング」は、文系総合トップ3が   4年連続変わらず堅調な人気を博し、理系は電気機器、食品各社が上位を占める結果となった。

【 文系概況 】
■ 『JTBグループ』が4年連続の総合1位。新たなトップ10入りは2社

文系総合の上位5社は、順位に変動はあるものの昨年と同じ企業が並び、上位10社を見ても8社が昨年と同じ企業と、景気に関係なく支持されている様子が見られた。

4年連続1位の『JTB グループ』は、2000年以降の12年間で11回の首位を獲得し、根強い人気を誇った。選社理由としては、男女ともに「やりたい仕事ができそう」「業界上位である」が高いほか、「国際的な仕事ができる」「商品企画力がある」など幅広い。2012 年に創立100 周年を迎える『JTBグループ』 は、グループ採用でその魅力を学生にうまくPR できていると言えそうだ。
2 位の『ANA(全日本空輸)』は8 年連続でトップ3入りし、昨年より1つ順位を上げた。アジアNo.1のエアラインを目指す同社だからこそ、その選社理由として男女ともに「国際的な仕事ができる」「やりたい仕事ができそう」が大半を占める結果となった。
3 位の『資生堂』は7年連続でトップ5入りをし、選社理由では「業界上位である」「やりたい仕事ができそう」のほかに、「企業イメージが良い」の割合が高いのが特徴だ。4位『オリエンタルランド』はとくに女性からの人気が高く、ブランドイメージの浸透がうかがえた。

昨年から新たにトップ10入りした企業では、業績好調を持続する8位『ニトリ』が「将来性がある」を最多選社理由として初のトップ10に、若手社員の海外派遣で話題の『伊藤忠商事』は「国際的な仕事ができる」を最多選社理由として2004年卒対象の調査以来8年ぶりにトップ10にランクインした。

■ 文系トップ100には「食品」のほか、「銀行」「商社」「住宅」の人気が上昇

文系総合トップ100を業種別に見ると、食品は昨年比1社増の14社と、マスコミの15社に次いで多く、全業種における総投票数の割合も昨年比で増加しており、底堅い人気を示した。
銀行はトップ 100で昨年比1社増の8社となり、また全業種における総投票数からみても銀行の割合は昨年より大きく増加したため、人気は回復傾向にあると言える。5位『三菱東京UFJ銀行』、7位『三井住友銀行』、12位『みずほフィナンシャルグループ』の上位3行は、学生との接点を増やしていることも人気の理由のようだ。また金融全体でみると、2011年卒で内定者数が増加した証券・ベンチャーキャピタルをはじめ、損害保険・生命保険でも順位を上昇させた企業が増加しており、M&Aや株式会社化など企業の再編を上手く学生にアピールできていると言えそうだ。トップ 100に7社入っている商社も人気は上昇傾向にある。29位『丸紅』や43位『住友商事』も昨年比で大きく順位を上げており、各社とも「国際的な仕事ができる」の割合が高いのが特徴である。

例年男子の人気が高い鉄道は、今年も上昇傾向にある。文系男子1位となった『JR 東日本(東日本旅客鉄道)』(文系総合では6位)や、昨年比で大幅に順位をあげた32位『JR 西日本(西日本旅客鉄道)』は、2011年卒の内定者数が大きく増加したことも影響しているようだ。また、着工件数の伸びている住宅も人気が上昇傾向にあり、18位の『積水ハウス』をはじめとする4社が前年比で大きく順位を上げた。


【 理系概況 】
■ 『パナソニック』が調査開始以来初の総合1位に。新たなトップ10入りは1社

理系総合の1位から5位までがわずか17票差の中に収まり、近年稀に見る僅差でのランキングとなった。また、上位10社のうち9社が昨年と同じ企業となり、文系同様、景気に関係なく支持される傾向がうかがえた。

調査開始以来過去33年間ほぼトップ10入りながら、これまで1位はなかった『パナソニック』が、理系総合で初のトップとなった。選社理由で「業界上位である」と並んで「技術力が高い」が多数を占めたほか、2008年に社名変更したことやいち早く新入社員の海外研修に取り組むなど、グローバル化への取り組みが浸透していることも理由に考えられる。
2位の『味の素』は3年連続のトップ5入りとなり、男女からバランスよく選ばれている点で、食品人気を象徴する企業と言える。選社理由は「業界上位である」「安定している」のほかに「やりたい仕事ができそう」が高く、医薬、健康、アミノサイエンスなど多岐にわたる事業内容が幅広い支持につながったようだ。
同率2 位に順位を上げた『ソニー』は、4年連続のトップ5入りとなった。選社理由の「業界上位である」「技術力が高い」の割合は1位の『パナソニック』よりも数値が高く、昨年10位から4位に順位を上げた『東芝』とともに、薄型テレビなどの技術力を理系学生にアピールできた結果と言えそうだ。
10位の『本田技研工業』は、2009年卒対象の調査以来3年ぶりにトップ10にランクインした。

■ 理系トップ100では今年も「食品」が最多。「電気機器」「電力」「薬品」の人気も上昇

理系総合トップ100を業種別に見ると、食品は昨年同様23社で最多となった。とくに理系女子では人気があり、理系女子1位の『明治グループ(明治製菓・明治乳業)』をはじめとして、トップ100に36社がランクインした。
電気機器は、トップ10にランクインした上位3社のほかトップ100に9社が入り、全業界における総投票数の割合も上昇と、人気が回復傾向にある。15位に大きく順位を上げた『三菱電機』を含め、家電から対企業向けの電気機器など、幅広い製品に携われることも背景にあるようだ。
電力では、24位『東京電力』、32位『関西電力』、35位『中部電力』、46位『九州電力』がそれぞれ順位を上げた。電力各社は、「安定している」という選社理由が顕著であり、11年卒の内定者数の増加が大きく影響しているようだ。また、輸送用機器(自動車)では、10位『本田技研工業』、12位『トヨタ自動車』が順位を上げており、エコカーや減税対策による業績回復がその背景と言えるだろう。

今回、13位『アステラス製薬』、37位『中外製薬』、51位『第一三共』、78位『ファイザー』と昨年に比べそれぞれ順位を上げた薬品各社は、6年制薬学部が初めて卒業生を出すため、採用に積極的であることがランクインに繋がった。選社理由としては、「やりたい仕事ができそう」「将来性がある」の割合が多く、学生の専攻と関連する製薬会社が人気を集める結果となった。