~ 採用活動は「前年並み」となるも、大学院・大学生の採用については復調傾向 ~


株式会社 毎日コミュニケーションズ <以下、マイコミ>(本社:東京都千代田区、社長:中川信行)は、「2011年卒マイコミ新卒採用予定調査」の調査結果を発表しました。

本調査は、企業の新卒採用に対する意識や採用活動全体の動向を把握することを目的に、2001年(2002年新卒採用予定調査)以来、毎年実施しているものです。調査結果の概要および全体傾向の総括は以下の通りです。

「2011年卒マイコミ新卒採用予定調査」調査概要
【調査名】    「2011年卒マイコミ新卒採用予定調査」
【調査方法】   1) 回答用紙をFAXにて返却
           2) 新卒採用人事担当者のための採用支援サイト「マイコミ採用サポネット」掲載のWEBフォームへ入力
【調査期間】   2010年2月5日(金)~ 3月8日(月)
【対 象】     新卒採用実績のある国内企業 7,880社
【有効回答数】  1,355件
           回答の内訳 ①『上場企業 』275社:『未上場企業』1,080社
                    ②『製造業』474社:『非製造業』881社

※調査結果の詳細は採用サポネット(http://saponet.mynavi.jp)で公開しています



■ 《採用予定者数》前年に続き「前年並み」がトップ。大学院、大学で「増やす」が前年比増となり、採用予定者数は回復の兆しをみせるも、短大、専門、高校に関しては依然厳しい状況

2010年新卒学生の採用予定者数に関して、大学生(文系・理系)と大学院生(文系・理系)においては、昨年度(09卒)と比べ「増やす」「前年並み」と回答した割合が全てのカテゴリーで減少し、採用人数は縮小傾向を示す結果となった。しかし、この縮小傾向の中、採用意欲の非常に高かった昨年度並みに採用を維持するという企業の割合(「前年並み」と回答)は、依然各カテゴリーで最も高い数値を示しており、新卒採用については底堅さもうかがえる。

画像1:採用予定者数.JPG

※なし:2011年卒採用では、当初から採用予定がなかった場合
※中止:2011年採用活動当初は採用予定があったが、途中で採用なしになった場合



■ 《新卒採用実施の理由》1位「組織の維持存続と強化(活性化)」、2位「年齢など人員構成の適正化」、3位「将来の幹部候補・コア人材の確保」

企業が新卒採用を実施する理由について聞いたところ【複数回答】、1位「組織の維持存続と強化(活性化)」(73.9%)、2位「年齢など人員構成の適正化」(63.7%)、3位「将来の幹部候補・コア人材の確保」(61.0%)、と昨年度(10卒)と前年から順位の変動はあったが、いずれも前年どおり高い割合を示している。前年の調査で数値を落とした「経営状態の好転・既存事業の拡大」と「販売・営業部門の増強」は、それぞれ前年比3.5pt増の19.4%、3.2pt増の25.8%と、僅かながらも前年からその割合を伸ばしており、依然として厳しい経済情勢下において、一部で復調の兆しが見え始めているようだ。

画像2:採用実施の理由(総合).JPG



■ 《評価基準》採用基準を「厳しくする」と回答した割合は前年比減で高止まり傾向。「質・量の優先度」については、「量よりは質」を上回り「徹底して質」が1位に

企業が学生を採用する際の評価基準については、前年の調査では、評価基準を「厳しくする」にシフトし、本調査開始以来の高い数値となった(09卒:15.1%→10卒:44.6%)。今年も11年卒学生に対しての評価基準を「厳しくする」と回答した企業は前年比5.2pt減の39.4%と高く、「前年並み」は4.9pt増の60.2%となった。この結果から、採用基準を「厳しくする」傾向は高止まりの状況となっているといえる。

画像3:評価基準.JPG

また、「質・量の優先度」については、本調査開始以来、依然として「質」重視の傾向が続いているが、その中でも近年最も高い割合を示していた「量よりは質」は、すべてのカテゴリーで08年卒をピークに下降し、それ以降は「徹底して質」が年々上昇。11年卒において大学(文系)・大学(理系)でともに最も高い比率となっており、過半数を占める結果となった。

画像4:量と質の優先度.JPG



■ 《採用環境の見通し》採用活動の見通しは、「前年並み」が前年同様約半数を占める。「厳しくなる」と解答した割合は増加、「採用しやすくなる」は減少

前回の調査より追加した設問「今年度(11卒)の採用環境は、昨年度(10卒)と比べてどのようになるか」に関しては、文系、理系ともに「前年並み」が増加し、10年卒に続きトップとなった(文系:52.8%、理系:56.5%)。「厳しくなる」(「非常に厳しくなる」+「厳しくなる」)と回答した割合は増加しており、文系では合計で5.8pt増の24.3%、理系では4.1pt増の25.4%となった。「採用しやすくなる」(「非常に採用しやすくなる」+「採用しやすくなる」)と回答した割合は、文系では12.3pt減の22.9%、理系では7.1pt減の18.0%と落ち込んでいる。
「厳しくなる」と回答した理由として、「応募学生の質の低下」が51.4%と最も高く、10年卒より16.0pt増加した。また、今年より追加した解答項目「景気後退の報道余波」に関しても、36.9%と2位にランクインした。また、「採用しやすくなる」と回答した理由には、10年卒と同様「社会的な採用手控え」(74.7%)がトップとなった。

画像5:採用環境の見通し.JPG



■ 《採用活動スケジュール》10年卒に続き、採用活動スケジュールは「前年並み」が最多となるも、「遅らせる」の割合も増加傾向。採用活動の終了時期は4月~6月に集中

採用情報の公開時期は、10年卒に続き「前年並み」が突出しており、中でも上場企業では86.4%を占めた。また、「早める」と回答した割合が上場/未上場、製造/非製造のすべての属性で減少し、「遅らせる」と回答した割合が増加している。「内々定出し」の開始時期も、「前年並み」が67.2%と変わらないものの、「早める」は10年卒より2.2pt減の15.4%、「遅らせる」が2.2pt増の14.8%という結果となり、10年卒と同様前年並みから遅らせるという動きが見られる。
また、採用活動の終了時期については、2010年6月が25.5%と終了時期のピークで、4月~6月に集中することが予想される(4月:10.5%、5月:23.4%、6月:25.5%、7月:13.6%)。

<参考資料>
【ここ2~3年の新入社員についての傾向】
ここ2~3年の新入社員についての傾向を聞いてみると「打たれ弱い」、「リスク回避傾向」が強い、「競争意識が低い」、「受身的」であるといった印象を持っていることがわかった。

画像6:ここ2-3年の親入社員についての傾向.JPG