文系総合では『JTBグループ』が3年連続、理系総合では『味の素』が初の首位を獲得 
~ランキング回答数最大規模、24,197名の学生が回答~


人材と出版の総合サービス企業、株式会社 毎日コミュニケーションズ<マイコミ>(本社:東京都千代田区、社長:中川信行)は、1978年以来毎年実施している「マイコミ大学生就職企業人気ランキング」において、2011年卒業予定者の調査結果、文系ランキング(総合・男子・女子)と理系ランキング(総合・男子・女子)各上位100社を発表しました(有効回答数:24,197名)。上位10社(文系総合、理系総合)および概況は以下の通りです。

 【 文系総合ランキング :上位10社 】 

11卒人気企業ランキング_文系.gif


 【 理系総合ランキング : 上位10社 】

11卒人気企業ランキング_理系.gif


■文系■
総合1位:JTBグループ(3年連続)   
男子1位:JTBグループ(16年ぶり)/女子1位:JTBグループ(3年連続)

■理系■
総合1位:味の素(初)
男子1位:パナソニック(初)/女子1位:味の素(初)

※100位までのランキングおよび詳細は採用サポネット(http://saponet.mynavi.jp)で公開しています

【調査概要】
Ⅰ.調査対象:2011年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生   
Ⅱ.調査期間:2009年10月1日~2010年2月1日
Ⅲ.調査方法
①当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
②就職情報サイト「マイナビ2011」上の入力フォームによる回収
③「マイナビ就職EXPO」等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
■人気企業ランキングは5社連記方式■選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
Ⅳ.有効回答:24,197名
調査概要.gif

 

【全体概況 】

■雇用環境の厳しさが増す中、学生は早期から準備を開始。企業を冷静に見極める傾向も

日本経済は、2008年9月のリーマンショック後に急速な景気悪化に陥り、それにともない雇用情勢も厳しい状況が続いている*1。大卒の新卒採用もその例外ではない。2010年卒にそれまで数年続いた売手市場から大きく様変わりし、2011年卒にいたっては就職氷河期の再来か、との懸念もされている。

しかし、企業側はかつてバブル経済崩壊後の新卒採用凍結により、コア人材の枯渇や年齢構成比の歪みが生じた経験から、採用人数を抑えつつも出来るかぎり採用自体は継続させたいという傾向にあり、2011年新卒採用も「少数精鋭・質重視」を展開することが考えられる。

一方の学生は昨年同様、厳しさを感じながら就職活動をスタートさせ、年内の早い時期から業界・企業・仕事研究や自己分析といった就職活動準備に取り組んでいる。企業選択の際には「安定している会社」や「やりたい仕事ができるか」を重視し、先の読めない不安定な時代だからこそ、学生も冷静に現実と向き合い、企業を見極めようとしている様子がうかがえる*2。

このような環境下で「2011年卒マイコミ大学生就職企業人気ランキング」は、文系トップ3が3年連続変わらず堅調な人気を博し、理系は食品・鉄道・住宅各社が躍進する結果となった。

*1:内閣府「日本経済2009-2010」「月例経済報告 平成22年2月」より
*2:当社「2011年卒マイコミ大学生就職意識調査」より


【 文系概況 】

■文系総合1位:『JTBグループ』をはじめ、上位3社が3年連続でトップ3に

文系総合の1位から3位までのランキングは3年連続で不動のものとなり、改めて好不況にかかわりなく、学生から支持される上位企業群の人気の高さが明らかになった。前述のとおり学生は「安定性」や「やりたい仕事ができるか」をポイントに企業を選択する傾向にあり、上位3社はこの点においても学生の心を掴み続けていると言える。

3年連続で総合1位の『JTBグループ』は、2002年卒~2011年卒の10年間で9度目のトップ獲得である。しかも今回は、文系男子・文系女子ともにトップを獲得し、文系全ランキングで首位を独占、幅広い層から支持される結果となった。
選社理由では「やりたい仕事ができそう」がもっとも多く、地域別・事業別にグループ各社が募集を行っていることや、合同会社説明会やJTBグループ会社説明会などを通じて積極的に学生と接触し、対話をする機会を設けていることがこの選社理由に繋がっていると考えられる。次いで多かった選社理由として、「業界上位である」「国際的な仕事ができる」が挙げられた*3。

2位の『資生堂』は「業界上位である」「やりたい仕事ができそう」に続き、「商品企画力がある」「企業イメージが良い」などが選社理由として挙げられており、学生にもブランドイメージが広く浸透していることがうかがえる*4。また、3位の『ANA(全日本空輸)』は「国際的な仕事ができる」「やりたい仕事ができそう」な企業として学生に支持されるなど、いずれも”仕事”を軸に企業選びを行っていることが特徴である*5。

4位の『オリエンタルランド』は文系男子・文系女子ともに支持を得てランクアップし、総合の順位を上げた。5位の『三菱東京UFJ銀行』は「安定している」「業界上位である」点が選社理由の約半数を占め、その安定感で強い支持を受けた。

*3:JTBグループ   選社理由 やりたい仕事ができそう=27.9% 業界上位である=17.4% 国際的な仕事ができる=10.5%
*4:資生堂       選社理由 業界上位である=20.7% やりたい仕事ができそう=14.2% 商品企画力がある=12.0% 企業イメージが良い=11.8%
*5:ANA(全日本空輸) 選社理由 国際的な仕事ができる=25.0% やりたい仕事ができそう=23.3%

■トップ100にはマスコミ16社、食品13社がランクイン。依然として高い人気

トップ100をみると、上位ランキングには『明治製菓』が24ランクアップの6位に躍進し、初のトップ10入りを果たしたのをはじめ、21位の『ロッテ』(前年42位)、22位の『カゴメ』(前年38位)、24位の『味の素』(前年26位)などトップ100内に食品13社がランクイン。そのうち11社が前年からランクアップし、「食品人気」を印象付ける結果となった。
マスコミも16社がトップ100内にランクイン。音楽・映像コンテンツ配信などのネットワーク・コミュニケーション事業が好調の『エイベックス・グループ・ホールディングス』が23位(前年196位)に躍進するなど依然として底堅い人気を集めた。

その他の業種を見渡すと、7位の『JR東日本(東日本旅客鉄道)』(前年8位)、12位の『JR東海(東海旅客鉄道)』(前年15位)などの鉄道4社と、前述の『資生堂』を含めた化粧品4社が全社で維持、またはランクアップ。さらに金融(銀行・損保・生保・証券)やサービス業もトップ100に占める割合が比較的高い結果となった。

選社理由として、食品・鉄道・金融(銀行・損保・生保・証券)が「安定している」「業界上位である」こと、またマスコミ・化粧品・サービスでは「やりたい仕事ができそう」なことが支持される傾向にある。

【 理系概況 】

■『味の素』、初の1位に。調査開始以来、「食品」が初の首位奪取。『カゴメ』も3位

理系総合では、食品の躍進が際立つ結果となった。『味の素』が1978年の調査開始以来、初の1位(前年5位)に輝き、また3位の『カゴメ』(前年10位)、6位の『明治製菓』(前年22位)をはじめトップ100内に食品が実に23社ランクインした。

昨年創業100周年を迎えた『味の素』。食品分野にとどまらず、医薬・健康分野、アミノサイエンス分野と幅広い事業分野を持ち、また世界22カ国・地域に拠点を置き、グローバルな展開を行うなど、活躍フィールドの広さをイメージしやすい点が、すべての理系学生にとってプラスに作用したのではないかと考えられる*6。選社理由でも「業界上位である」「安定している」「やりたい仕事ができそう」が上位を占める結果となった。

総合2位は『パナソニック』が堅持し、理系男子では初の1位となった。家電製品を中心に人々の暮らしをとりまく商品の開発力やソリューション技術の高さから、「業界上位である」「安定している」こと以上に、「技術力が高い」ことが、学生からの選社理由として挙げられていた*7。
3位の『カゴメ』は他社と比較すると、「企業イメージが良い」「社風が良い」が選社理由として多く挙がっていることが特徴的である*8。

その後の順位には、文系同様人気の高い『資生堂』が4位、常に最先端の技術にチャレンジする社風の『ソニー』が5位と続いている。

*6:味の素   選社理由 業界上位である=18.2% やりたい仕事ができそう=14.7% 安定している=13.0%
*7:パナソニック  選社理由 技術力が高い=19.6% 業界上位である=19.2% 安定している=10.2%
*8:カゴメ   選社理由 やりたい仕事ができそう=19.3% 企業イメージが良い=13.9% 商品企画力がある=13.5% 社風が良い=10.8%

■理系トップ100では鉄道・住宅がランクアップ

理系総合トップ100までをみると、8位『JR東日本(東日本旅客鉄道)』(前年14位)、9位『JR東海(東海旅客鉄道)』(前年16位)などの鉄道4社や、住宅5社が揃ってランクアップしている。鉄道の選社理由は「社会貢献度が高い」ことであり、住宅では「やりたい仕事ができそう」なことが挙げられていることから、安定志向だけではなく、自分自身の専攻課程を活かし、それを社会のために役立てようとする意識も働いていることが考えられる。