文系総合ではJTBグループがトップに返り咲き、理系総合はトヨタ自動車がV5達成
~バブル期以来の“売り手市場”、採用に取り組む姿勢が人気のポイントに~


人材と出版の総合サービス企業、株式会社 毎日コミュニケーションズ<マイコミ>(社長:中川信行、本社:東京都千代田区一ツ橋1-1-1)は、1978年以来毎年実施している「大学生就職人気企業ランキング」において、2009年卒業予定者の調査結果、文系ランキング(総合・男子・女子)・理系ランキング(総合・男子・女子)各上位100社を発表しましたので、以下概要をお知らせします。(有効回答数:17,153名)


        

【 文系総合ランキング :上位10社 】



【 理系総合ランキング : 上位10社 】



■文系■ 総合1位:JTBグループ(2年ぶり) 
男子1位:三菱東京UFJ銀行(2年連続)/女子1位:JTBグループ(2年ぶり)


■理系■ 総合1位:トヨタ自動車(5年連続)
男子1位:トヨタ自動車(5年連続)/女子1位:資生堂(14年連続)


※100位までのランキングおよび詳細は、URL: http://navi.mycom.co.jp/saponet/でご確認いただけます


<調査概要>
Ⅰ.調査対象:2009年3月卒業見込みの全国大学3年生、大学院1年生   
Ⅱ.調査期間:2007年10月1日 ~2008年2月11日
Ⅲ.調査方法:①当社発行の就職情報誌にアンケートを同封し、郵送で回収
         ②就職サイト「マイナビ2009」上の入力フォームによる回収
         ③「マイナビ就職EXPO」等、各イベント会場にてアンケートを配布・回収
         ■人気企業ランキングは5社連記方式/選社理由は1社につき2項目を選択する複数回答
Ⅳ.有効回答:17,153名




【 全体概況 】
■バブル期並の“売り手市場”、一定の業界への人気集中傾向が顕著に


企業の採用意欲は、このところ景気の回復基調と2007年問題(団塊の世代が一斉に定年退職期を迎える)対策などが重なり、ここ3年は急速な高まりを見せていた。景気の先行きに関しては、サブプライムローン問題の表面化や原油価格の高騰、世界的な株安の進行など不透明な要素が多い。それでも将来の人員構成対策を軸に、業績好調の企業を中心に採用意欲は依然として高止まりしており、大学生を中心とした2009年卒の新卒採用市場はバブル期並の「売り手市場」となっている。また学生の「大手企業志向」も顕著になってきており、先行リリースしている「2008年度 大学生の就職意識調査」においても文系男子で55.1%(参考:1999年 47.2%)と高止まりしていることなどからも窺える。
 この様な背景の中、「2008年度全国大学生就職人気企業ランキング」は、文系総合及び文系女子で「JTBグループ」が再びトップに立ち、文系男子では「三菱東京UFJ銀行」が2年連続で首位を守った。一方理系では、理系総合と理系男子で5年連続「トヨタ自動車」が首位に立ち、理系女子では14年連続で「資生堂」が変わらぬ人気を示した。ランキング全体で見ると「文系」では100位以内に金融業界(11社)・総合商社(6社)・マスコミ業界(16社)で全体の3割、「理系」では食品業界(18社)・電気/精密機器業界(14社)・薬品/化学業界(13社)・輸送用機器(自動車)業界(7社)で全体の5割を占めるなど、文理それぞれ一定の業界に人気が集中する傾向がみえる。


【 文系概況 】
■ 2年振りトップのJTBグループ、グループ全体で採用に取り組む姿勢が好評価
~トップ10内にメガバンク全てが顔を揃える“安定志向”~


2月に東京と大阪で開催されたグループ求人イベント『JTB summit』に4日間で約1万5千人もの学生を動員した「JTBグループ」が文系(総合・女子)で2年ぶりにトップに立った。底堅い人気の背景には本業の好調さに加え、全国各地の学内外の就職イベントや、同グループの求人イベントにも約500名の社員を投入するなどグループ全体で採用に取り組む一体感が多くの学生に支持されたようだ。
 次いで根強い人気の「資生堂」が、今年も男子からの支持を伸ばし「業界上位である・企業イメージが良い」などの選社理由で2位に入った。3位の「ANA(全日本空輸)」、5位の「JAL(日本航空)」は「国際的な仕事ができる・やりたい仕事ができそう」などの選社理由で変わらぬ人気を示した。ともに全国各地の学内セミナーや就職イベント等で学生との接点を強化し、優秀な人材を確保するために地道な情報提供を展開していた。
 4位には文系(男子)で2年連続トップに立った「三菱東京UFJ銀行」が昨年よりも総合で順位を1つ上げた。弊社モニター調査でも年内から行われたセミナーやDMに対する印象が良く「プロとして、生きていく。」という明確に打ち出されたメッセージに共感したようだ。6位には昨年と変わらず「みずほフィナンシャルグループ」が、「業界上位である・安定している」という選社理由を1pt程度伸ばしてランクインした。7位には昨年22位から大きく伸ばした「三井住友銀行」が2001年の合併以後はじめてトップ10入りし、メガバンク全てが上位に顔を揃えることになった。
 以降は、文系総合で常にトップ10に入る「トヨタ自動車」が「業界上位である・安定している」などの選社理由で8位、「ベネッセコーポレーション」が「やりたい仕事ができそう」との支持を集め9位、10位には「オリエンタルランド」が就職イベントなど積極的な情報発信を行い、初めてランキングでトップ10入りした。


【 理系概況 】
■トヨタ自動車が(総合・男子)で5年連続、女子は資生堂が驚異の14年連続で首位
  ~企業の意識改革が求められる時代、学生への情報発信も千差万別~


「トヨタ自動車」が今年も理系男子からの高い支持を集め、理系(総合・男子)でトップに立った。主な選社理由の中でも「業界上位である」が昨年よりもポイントを伸ばした。世界初の量産ハイブリッドカーや燃料電池自動車の高い技術力もさることながら理系学生にとっても2007年度の世界自動車生産台数で首位に立ったことは大きなポイントになったのだろう。セミナーに参加した弊社モニター学生からの声に「全員が目指しているビジョンが知ることができた・最前線で活躍する技術者と話せた」などとあり、学生の心をつかんでいるようだ。
 次いで2位には理系(女子)で14年連続トップに立った「資生堂」が昨年よりも総合で順位を1つ上げた。理系でも男子からの得票を着実に伸ばしており、トップと僅か12票まで迫った。3位には昨年20位から「ソニー」が4年ぶりにトップ3に返り咲きを果たした。主な選社理由として「技術力が高い・業界上位である」などが挙げられたがセミナーに参加した弊社モニター学生の声からは、「商品別のブースが設けられ開発秘話が聞けた、雰囲気がよく仕事に対するイメージが変わった」など、積極的な情報発信の接点確保が多くの学生から支持を集めている。
 4位には「カゴメ」が昨年よりも総合で順位を1つ上げた。選社理由を見てみると理系のトップ10に入った企業の中で、選社理由の割合が「やりたい仕事ができそう・企業イメージが良い・商品企画力がある」という3つのポイントにおいて最も高い割合を示した。「業界上位や安定」を選社理由に挙げる学生が多い中で「仕事の内容や商品企画力」が魅力あるものとして学生に情報提供できているようだ。次いで5位には昨年13位から大きく順位を伸ばした「シャープ」が「技術力が高い・業界上位である」などの選社理由でランクインした。
6位には弊社のモニターアンケートの「印象に残ったDMやセミナー」として上位に挙げられた「日立製作所」がランクインした。メッセージ性の強いDMは学生の固定観念を崩すことに成功し、さらに年内からのイベントでも積極的な情報提供を行い多くの学生の支持を集めたようだ。
 以降は、理系総合で常にトップ10に入る「サントリー」が「業界上位である・商品企画力がある」などの選社理由で7位に入り、「松下電器産業」は「技術力が高い・業界上位である」などの選社理由で8位に、9位には理系のトップ10に入った企業の選社理由の割合で、「技術力が高い」との回答比率が最も高かった「三菱重工業」が選ばれた。セミナーに参加した弊社モニター学生の声からは、「工場見学会で実際に現場を見ることで働く雰囲気がよくわかった」などとの声が多く見られ、直接現場を見せることや技術者との接触機会を確保し技術力の高さを伝えているようだ。次いで「本田技研工業」が「技術力が高い・やりたい仕事ができそう」などの選社理由で10位に入った。弊社モニター学生の声からは、「職種ブースごとにじっくり話を聞く余裕がある、最新コンセプトモデルや原点ともいえる車両の展示があった」などホンダの文化をしっかりと伝えているようだ。